ホームページのお問い合わせフォーム営業で思うこと
お問い合わせフォーム営業について思うことがあり、久しぶりに社長日記を書こうと思います。
ちなみにフォーム営業について簡単に説明すると、ホームページに設置されたお問い合わせフォームに営業メールを送信して、自社が提供しているサービスや商材を売り込む営業手法のことを指します。
ちなみにこの記事では、一般企業からのサービスの売り込みだけでなく、同業者やWeb業界で活動しているフリーランスの方からの提携や協業などの営業も含んでいます。
あなたの会社のホームページにもフォームから営業メールが届いているようでしたら、この記事の内容も少しは共感してもらえるのではないかと思っています。逆にフォーム営業を行う側であれば、今後のフォーム営業において、何らかのヒントにしていただければと思います。
[ 目次 ]
フォーム営業は数ある営業手法の一つ
フォーム営業はさまざまな営業手法の中の一つに過ぎません。そういった意味では、フォーム営業を行うこと自体は理解できます。しかし、正直「なんだかなぁ」と思うことがしばしばあります。
対面で営業を行う際、相手に最大限の配慮をしますよね。ですが、フォーム営業では配慮が感じれらないものが非常に多いと感じています。
ここから先は、私が「なんだかなぁ」と感じる理由について、具体的にお伝えします。
どのようなことに「なんだかなぁ」と感じてしまうのか?
当社のお問い合わせフォームを見ていただくと分かりますが、通常のお問い合わせ項目の最後に2つの項目を設定しています。
- スピンスレッドを知ったきっかけ(必須/選択式)
- スピンスレッドを知った時の状況について(任意/自由形式)
こういった項目をつけた理由は、GA4などの分析ツールだけでは把握できない、ユーザーが当社のホームページを訪問したきっかけ、もっといえば当社を認知した理由をより詳しく把握するためです。このような項目を設置している企業は多くはないと思いますが、あなたの会社はどうでしょうか?
全ての方がきちん選択・入力してくれる訳ではありませんが、中には任意の自由形式にしっかりと入力していだける方もいます。この内容が、自社のマーケティングに非常に役立つのです。
詳しいことは別記事「ホームページの問い合わせ内容をサイト改善に活かしていますか?」に譲りますが、もしあなたの会社でやっていないようでしたら、設置することを強くおすすめします。
ちょっと前置きが長くなりましたが、ここから具体的な内容についてお伝えしますね。
1. 任意の自由形式欄の「その他」と「スピンスレッドを知った時の状況について」に同じ内容が記載されいてる
まず論外だな、と思うのがこれです。良い印象を持つはずもなく印象が悪くなるだけです。こんなことをするならフォーム営業をしない方が良いと思っています。もう少し詳しく説明しますね。
下記の画像は当社のお問い合わせフォームスのクリーンショットです。見ていただくと分かりますが、自由記述欄が2つあります。「その他」と「スピンスレッドを知った時の状況について」です。下記のスクリーンショット画像の赤枠の部分です。
この2つの自由入力欄に、全く同じ内容が入力されているケースです。明らかに自動送信されたものだと分かります。
ここからは推測になりますが、自由形式欄に本文を反映させるといったプログラムが組み込まれたツールを使用しての一斉送信なのだと思われます。普通に人間が入力していたら同じ内容を入力するはずがありません。つまり営業代行会社を利用した問い合わせだと考えています。
また、本来「その他」に入力する必要があるのに、「スピンスレッドを知った時の状況について」の欄に入力されているケースも同様のことを感じてしまいます。
意図を持って設置した項目を無視し、勝手に入力するような配慮がかけた行為をする相手に好意を持つはずがありません。むしろ「この企業からサービスは絶対に購入しない」と拒否感が生まれるだけです。
2. どこの企業にも営業できる内容
1社1社営業先に合わせた内容にするのは、とんでもなく時間がかかります。特に営業は費用対効果を考えるため、可能な限り効率的に営業活動を行おうと工夫することは理解できます。しかし営業を受ける側としては、どこにでも送ることができるような内容を送られても心が動くことはありません。ここまで校正済みここまで校正済みここまで校正済みここまで校正済みここまで校正済みここまで校正済みここまで校正済み
上記のようなことから、「どこの企業にも営業できる内容」でのフォーム営業について、一般企業からの営業ではそこまで残念に感じることはないのですが、フリーランスの方から協業の依頼を受ける際には強く感じます。
今まで1名の方と実際にお会いしました。そしてお仕事を依頼し、これから関係性を高めて行きたいと思っています。なぜ、お会いするに至り関係性を高めていきたいと思ったか?その理由は、事前にかなり当社のことを調べ上げていたからです。実際に会って話をした際には「ここまで調べてくれたの?」とさらに驚くレベルでした。
問い合わせ内容を見ただけで、相当な時間をかけて調べてくれたことが分かりましたし、それだけで好感が持てます。
協業を依頼するということは、「仕事をください」と営業しているのと同じです。これは就職や転職活動と同じで、自分を売り込み採用してもらうという目的が合致します。
例えば転職活動する際、履歴書はどこでも使いまわせるような内容を書くでしょうか?本気で就職したい先の履歴書は、どこにでも使いまわせるものではなく、その企業のことを調べ、その企業に向けたメッセージを用意するのではないかと思うのです。つまり、そういうことです。
本気でないから、楽をしようと使いまわせるメッセージを送る。もしくは1〜2行程度、相手のホームページ上で書かれていたことを追加するだけ、といった問い合わせになるのだと思います。
こうしたことは受け手は敏感に感じ取るものです。本気でない相手には感じるものはなく、そのままスルーしてしまいます。必ずしもフリーランスの方だけに限った話ではないですが、協業の依頼などであれば、手間暇をある程度かける必要があるのでは?と考えています。
3. 「スピンスレッドを知った時の状況について」に何も入力しない
フォーム営業代行会社に依頼しているのであれば、「スピンスレッドを知った時の状況について」欄が入力されることはないでしょう。しかし、営業を受ける側はそんなことは関係ありません。
どのような経緯で当社を認知したか、少しでも具体的な情報が欲しくて設置しているので、せめて営業をかけてくる、もしくは協業の連絡をしてくるのであれば、手間はかかりますが記入してほしいなと思っています。
これもフリーランスの方からの協業のお願いの時は強く感じることです。自分の主張をするのであれば、相手企業が欲しがっている情報を提供するくらいの手間はかけて良いんじゃない?と思うのが正直な思いです。こういう配慮が感じられないと、「なんだかなぁ」と感じてしまいます。
今回の記事はあくまでも当社が考えるものですので、上記に当てはまるようなフォーム営業を行っても当社がとやかく言うことではないかもしれません。しかし「少なくても良い印象を受けることはない。逆に印象は非常に悪い」と感じる企業がいることを理解しておいて損はないと思います。
とこんな記事を書きながら、自社が逆の立場の際は肝に銘じて営業活動をしていきたいと思います。
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