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格安ホームページを利用する前に知っておくべきこと | 安い理由、デメリット、利用を検討して良いケースなどについて詳しく解説

「ホームページ 安い」「ホームページ 格安」などで調べると、低額でホームページ制作を提供している企業のホームページが検索で多数ヒットすることと思います。できるだけ費用を抑えてホームページを作りたい、と多くの企業は多いですが、この記事に辿り着いたということは、あなたの会社は特に費用面のことを気にされているのだと思われます。

あくまでも当社の考えではありますが、ホームページで成果を出すにはある程度費用をかけるべきだと考えています。しかし、格安のホームページでも成果を出すことが不可能なわけではありませんし、使っても良いケースはあると考えています

この記事では、企業規模〜20名程度の経営者、個人事業主の方に向けて、当社が考える格安ホームページのデメリットや注意ポイント、利用してよいケースなど、格安ホームページについて解説していきます。

格安ホームページの費用のパターン

初期費用無料、もしくは少額で月額費用がかかるパターン

「ホームページ 安い」「ホームページ 格安」などのキーワードでネット検索していると「ホームページ制作費無料!」と訴求しているWeb制作会社をいくつも見かけると思います。初期費用が無料もしくは少額の代わりに、サーバーやドメイン、SSLの管理費などの名目で、月額費用を請求するというパターンです。月額費用は月5,000円~数万円までWeb制作会社によって異なってきます。

初期費用がかかるが、月額費用が無料のパターン

先ほどと逆で初期費用がかかるが、月額費用は無料のパターンです。この場合、普通は初期費用が高額になると思いがちですが、月額費用が無料にもかかわらず、初期費用が5万円など格安で提供しているWeb制作会社もあります。

格安ホームページはなぜ安いのか?

サイト構成がほぼ決まっていてパターン化されている

サイト構成(階層構造)を決めておくことで費用を抑えています。通常は自社のターゲットが求める情報を用意するためには、どのようなページを用意すべきか、クライアントごとにホームページ全体の設計を行います。どのホームページでも必ず必要となる主要なページだけを用意し、クライアントごとのサイト構成の設計を省くことで安く抑えています。

ページ数は必要最低限

ページ数としては数ページ、多くても10ページ前後しか用意されていません。前項との重複になりますが、どのホームページでも必ず必要となる主要なページだけを用意することで、ページ数自体も抑えることで工数を減らし安くしています。自分でページを増やしていくことができるサービスでは、この限りではありませんが、ページ数は必要最低限と頭に入れておいた方が良いでしょう。

デザイン(レイアウト)がテンプレートで自由度がない

デザインのテンプレートを複数用意し、そのテンプレートに則ってホームページを作成することで、作業工数を減らします。具体的には、クライアントが写真や原稿を用意し、それをそのまま流し込むような形にして、ページを作成していきます。

基本的には全て自分で全て準備する必要がある

各ページの内容について、どのような文章にするか、どの写真を使うか、そういったことを全て自社で準備する必要があります。本来であれば、ターゲットの課題や悩みは何か?それを解決するためにはどのような情報を用意すべきか?画像やイラスト、図や表など、何を差し込めば伝わりやすいか?といったことをWeb制作会社が提案してくれますが、そういったことは一切期待できないと思った方がよいでしょう。

全ての格安ホームページが上記の通りとは限りませんが、このような工夫をすることで格安でホームページを提供していると、基本的に考えてよいでしょう。

格安ホームページのデメリット

自社のターゲットにとって必要なサイト構成を自社で考える必要がる

前章でサイト構成がほぼ決まっているとお伝えしましたが、用意されたページはトップページ、サービス紹介ページ、会社概要、お問い合わせフォームなど必要最低限です。それでは成果を出すためのホームページとしては十分と言えません。

そのため自社でサイト構成を考える必要があります。ターゲットのためには、さらにどのようなページが必要か、またそのページを追加するのは簡単にできるのか、費用はかかるかなど、事前に確認する必要があるでしょう。

各ページのコンテンツ内容について全て自社で用意する

サイト構成が決まったとしても、各ページの内容や構成についても、自社で考えなければなりません。原稿や写真を自社で用意しなければなりませんが、ここが一番大変だと当社では考えています。どのようなコンテンツ(文章や画像)を用意すれば良いか、またコンテンツをどのような順番で掲載すればよいかなど、通常クライアントは分かりません。

今まで数多くのホームページ制作をお手伝いしてきた中で、特にクライアントが一番苦労することとして、原稿を用意することが挙げられます。つまり、Web制作会社側としては待てども待てども原稿がクライアントから送られてこないということが発生します。

そのようなことを経験し、当社では主要なページについては私たちが原稿を作成するようになりましたが、このようなサポートを一切受けることができません。相談することすらできないでしょうから、コンテンツを用意することはかなりの労力がかかるという覚悟が必要です。

また、検索結果の上位表示を狙うためのSEO対策は、作成の際に非常に重要な作業となりますが、このような点についてもどのようにすれば良いか、通常一般の方は分かりません。とにかく基本的にはほとんど全てにおいて、相談する人がなく、自分で決めていかなければならないのが、格安ホームページのデメリットではないでしょうか。

集客について考慮されない

ホームページ制作と集客は本来別のものですが、ホームページで成果を出していくためには、制作の段階、実際には実制作に入る前の戦略・設計段階で考えていく必要があります。しかし、格安のホームページ制作では、集客については一切触れられることはないでしょう。集客についても自分で調べ、選択し実行していくしかありません。

機能の制限がある

費用を安く抑えるため、デザインテンプレートを使い、そこにお客さんが用意した原稿や写真を流し込んでいくため、個別の要望はあまり期待できません。つまり、格安ホームページ側の用意したレールに則って、ホームページを作成しなければならないと考えておく必要があるでしょう。

納品後のサポートがない。あってもメール、チャットのみの対応

そもそも納品後のサポートがないWeb制作会社もあります。また、サポートがある場合でも、電話対応はなくメールやチャットツールのみの対応など、何かしら制限があることがほとんどです。

機能の制限や納品後のサポートの有無ももちろん重要なことですが、当社としては基本的に自分で考え作っていく必要がある点が、一番のデメリットだと考えています。ホームページの知識を持っているお客さまは稀で、多くの方は知識を持ち合わせていません。そのような中で、十分な相談をすることができずに作るホームページは形は出来上がるにしろ、成果を出すのは非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。

格安ホームページを利用する際の注意ポイント

ここまでデメリットをお伝えしてきましたが、それでも格安ホームページを利用される企業や個人事業主はたくさんいると思います。そこで、この章ではもし格安ホームページを利用する場合、どのような点を注意すれば良いかについて解説します。

ブログなどサイトを育てられる環境がある

ブログなど自社で簡単にページを追加していける仕組みが用意されているかどうかを確認するようにしましょう。「ホームページは作ってからが本番」といった言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これは当社もそのように考えています。

格安ホームページだけでなく、これは高い費用をかけて作ったホームページも同じことが言えます。ホームページで成果を出すためには、公開後もあなたの会社のサービスを利用する可能性があるターゲットや、既にサービスを利用している顧客に向けてお役立ち情報を発信し続け、ホームページを育てていく必要があります。

そのため、ブログ機能など自社で更新していける仕組みがあるかどうか、確認するとよいでしょう。本来であれば、実績(事例)やお客さまの声などのページも、ページを増やしていける仕組みがあれば良いですが、格安ホームページに多くを求めることはできません。そのため、最低でもブログ機能があるかは押さえておきましょう。

データの移行ができるかどうかを確認する

よくSNSはフロー型、ホームページはストック型と言われます。SNSは情報がどんどん流れていてしまい発信した情報が蓄積されていくことはないですが、ホームページは情報を蓄積することができます。

前項でホームページを育てていくことが重要ということをお伝えしましたが、SNSと違い、ホームページでは労力をかけて発信した情報が、顧客にとって有益な情報として蓄積されれば、それはあなたの会社にとって大きな資産になります。なぜなら、本当に有益な情報であれば、数年たってもユーザーを連れてきてくれる、つまり集客に貢献し続けてくれるからです。

そのため、格安ホームページで運用し、事業も軌道に乗り始め、いざ次のステップとして、費用をかけてより成果が出しやすいホームページへとフルリニューアルする際、当然いままで積み上げた情報を新しいホームページへ移行したいはずです。

そのような際、格安ホームページにエクスポート機能などが用意され、情報を取り出せるかどうか確認することが非常に重要になってきます。もし、一切の情報を取り出せない仕組みであれば、その格安ホームページは避けた方が良いでしょう。

ただし、全てのページの文章を手動でコピペして新しいホームページに反映するなど、やれない方法がないわけではないので、その覚悟があればこの点は注意する必要はありません。

契約期間

契約期間に縛りがなく1ヶ月ごとの更新のサービスもあれば、最低利用期間が設定されているサービスもあります。打ち合わせは全てオンライン、やり取りはメールかチャットのみ、納品後のサポートはなく全て有料など、コストを抑えるために格安ホームページを提供するWeb制作会社はさまざまな工夫をしています。、それでも短期間で解約されてしまうと利益が出せないため、最低利用期間を設定しているケースが多いです。

この最低利用期間についてはよく注意すべき点です。当社が実際に相談を受けた例では、格安ホームページではありませんでしたが、あまり理解せず言われるがままに契約すると7年間のリース契約だった、というケースがありました。契約期間に正解があるわけではありませんが、契約期間の上限は、最大でも1〜2年くらいを限度として見ておくことが良いと考えいます。

格安ホームページを利用しても良いと考えるケース

格安ホームページの費用のパターンやデメリット、注意点などをお伝えしてきましたが、ここまで記事を読むと、ホームページで成果を出すためには格安ホームページはかなり難しいと感じ初めている方もいると思います。

実際、非常に難しいと当社では考えています。そのため、成果を出したいと考えているようでしたら、格安ホームページではなく、費用をかけ一緒に作ってくれるWeb制作会社に依頼すべきです。一方で、格安ホームページを利用しても良いケースがあるとも思っています。

この章では、格安ホームページを利用しても良いと当社が考えるケースについてお伝えしていきます。

起業時

起業時は限られた資金の中で、さまざまな準備を行う必要があります。そのためホームページにそこまで費用をかけられない、といったことも多いものです。起業にあたり初めてホームページを作る場合は、格安のホームページを利用するのは一つの選択肢だと考えます。

ただし、前章でお伝えした

  • 育てられるホームページであること
  • 2〜3年後を目処に事業が軌道に乗ったら費用をかけてフルリニューアルを行うこと

この2点を前提にすることをおすすめします。

新規事業立ち上げ時

前項の起業時と重複しますが、新規事業の立ち上げ時で限られた資金の中でやりくりをしなければならない場合は、まずは格安ホームページでスタートし、売上の目処が立ってきたらフルリニューアルすることも選択肢の一つです。

ホームページを初めて作る場合、ドメインのパワーもなくホームページ全体としても評価がない状態からスタートします。ホームページの評価を高めていくためには、時間を要します。仮に費用をかけてつくっても時間を要することは変わらず、短期間で成果を出すことは非常に難易度が高いものです。

そのような理由もあり、起業直後や新規事業立ち上げの際は、格安ホームページでまず運用していくのは、一つの選択としては良いと思われます。とはいえ、しっかり作りあげたホームページの方が、より早く成果を出しやすいのは間違いありません。

早急にホームページが必要な場合

格安ホームページは費用を抑えるため、さまざまな工程を省く工夫がなされています。そのため通常のホームページより早く公開できることが多いので、急いでホームページを用意する必要がある場合は、利用するのも良いでしょう。

ホームページで成果を出すために考えること

もし、格安ホームページを利用する際は、なぜ安いのか、メリットやデメリット、注意点も理解した上で利用して欲しいと思います。もし何年も事業を継続していてフルリニューアルするのであれば、格安ホームページを利用するのではなく、しっかりと費用をかけて制作すべきだと当社は考えています。

なぜなら、ホームページで成果を出すためのコンテンツのタネが多数あるはずだからです。事業を継続してきたのであれば、必ず選ばれる理由や特長、実績や事例があるはずです。こうしたタネを基に、ターゲットユーザーにとって役立つページを用意し、適切に運用することで成果を出すことが十分に可能となります。

ターゲットユーザーが求めるホームページを用意し、適切に運用することで成果を出し、費用を回収していく。ホームページ制作にかかる費用を、単なる費用でなく投資として考えていくと、ビジネスに貢献するホームページへと育てていくことができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。格安ホームページは費用が安いので、非常に魅力的に見えるかもしれませんが、注意すべきポイントもあります。もし利用される際は、メリットだけでなくデメリットも理解した上で判断し、次のホームページ作成までの道のりもイメージしておくことをおすすめします。

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