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ホームページ更新後の効果測定 | 成果を出すホームページへと導く効果測定の方法

ホームページの更新には、自社のホームページをビジネスに貢献するホームページへと成長させるために欠かせない役割があることは、多くの方が理解していることと思います。

それでも実際に情報発信するなど、定期的に更新しているホームページの数は限られてきます。そして更新後に効果を測定しているホームページの数はさらに絞られてきます。なぜ、多くの企業が効果測定することに手をつけられていないのでしょうか?

この記事では、ホームページ更新後の効果測定の重要性や目的、効果測定が放置されやすい理由、適切な効果測定の手法や活用方法について解説します。定期的にホームページの更新は行っているけど、効果の測定まではできていないWeb担当者や経営者の方へ、特にお届けしたい記事となります。

ホームページ更新後の効果測定の重要性

ホームページを更新することの重要性を認識し、実際に定期的に更新を行なっているとしましょう。しかし、その後に更新前後で数値がどのように変化したか、分析していなかったとしたら、それは非常にもったいないことです。

もしあなたの会社のホームページが同じような状況であれば、ここで一度冷静に考えてみていただきたいのですが、ホームページの更新業務が効果がある・ないがよく分からない状況は怖くないでしょうか?

更新を行うことでホームページへのアクセス増に繋がったり、お問い合わせや資料請求が増えていることに繋がっているのであれば更新自体が正しいと証明できますし、更新を担当される方にとってはその後の更新業務へのモチベーションも大いに高まるでしょう。しかし、せっかく労力をかけているのに、もし全く効果がないことに気づかず、延々と同じことを継続していたらどうしょうか?

ちょっと恐ろしいですよね。ホームページの更新にはそれなりの労力がかかることは、更新を行なっている企業であれば十分に理解されていると思いますが、成果を見極めることなく更新を続けることは、コンパスがない船で乗組員がひたすら頑張ってオールを漕いでいるようなものです。

全てを把握できるわけではないですが、効果測定によって様々な数値を可視化することができます。そこには見えない成果が隠されていることもあります。効果測定を通し更新業務において何が効果的か?改善の余地があることは何か?といったことを知ることができます。効果測定を継続的に行うことで、ホームページがもたらすビジネスの成果をより効果的に引き出すことができるようになります。

ホームページ更新後の効果測定の目的

効果測定の目的は、この記事で一番お伝えしたいことです。結論からお伝えすると、効果測定の目的は「その後のホームページ更新に活かすため」です。数値分析を行い現状を把握するだけでも全く意味がないとは言いませんが、把握するだけではホームページには何ら影響を及ぼしません。

多くのホームページの目的は、直接的・間接的にしろ自社の売上に繋げることです。そのホームページの目的を達成するために必要なのが、ホームページを更新すること、そしてその後に効果測定を行うことです。

ホームページの更新が大事とは言え、やみくもにただ同じようなことを同じように更新しているだけでは、目的を達成することは難しいでしょう。

ホームページ更新ひとつとっても、常に改善をし続ける必要があります。効果が出ていたらさらに効果を上げるためには何をすべきか、効果が思うように出ていないのであれば何を改善していくべきか、その後のホームページの更新に活かして初めて意味をなすものになります。

ホームページ更新後の効果測定が放置されやすい理由

ホームページを更新することの重要性を理解しているにも関わらず、効果測定に関して手をつけられていないホームページが多いのはなぜでしょうか?この章では、当社の推測も多分に混じりますが、その理由をWeb制作現場からの目線で解説したいと思います。

効果測定を行わない理由は大きく2つあると考えています。

1. そもそもアクセス分析ツールの使い方が分からない

多くのホームページではGoogleアナリティクスやAdobeアナリティクスなど、アクセス分析ツール自体は導入されていることと思います。しかし、実際に管理画面の操作方法が分からないという声も多く耳にします。

Adobeアナリティクスが有料なのに対して、Googleアナリティクスは無料で使用することができるため、Googleアナリティクスを設置しているホームページが圧倒的に多いのですが、無料といってもGoogleアナリティクスには多くの機能が用意されており、Web制作会社である当社でも全てを把握しているわけではありません。

使い込めば自社のホームページ改善の役に立つツールですが、そもそも使い方については学ばなければ理解することは難しいでしょう。今はネットで調べれば山のように操作に関する情報はありますが、いずれにせよ、自分から情報を取りにいかなければ使い方をマスターすることは難しいでしょう。このようにそもそもツールの使い方が分からないことが大きな理由の一つだと考えます。

さらにGoogleアナリティクスは2023年7月から強制的に新しいバージョンであるGA4に切り替えられました。同じGoogleアナリティクスなのですが、根本の概念が変わったこと、また互換性もないことから、基本的には別ツールくらいに捉えた方がよいでしょう。

特に今までのGoogleアナリティクスに慣れていた方にとっては、とっつきにくい印象があるようです。分析の自由度は増しましたが、深掘りしたい分析を行う際は設定を自分で行う必要があり、理解し使えるようになるにはある程度の時間が必要です。つまり、学習コストはそれなりにかかることを覚悟しなければなりません。

このように学び直す必要があるGA4ですが、なかなか理解することができず、断念する方も今後多く出てくるのではないかと推測しています。

2. 分析できても更新業務にどう活かせばよいか分からない

分析ツールを学び各種数値を見える化し、分析を通してさまざまなことを把握できるようになっても、その後の更新業務にどう活かせば良いか分からなければ、それまでに費やした時間は無駄になります。

分析結果を踏まえ、その後のの更新業務にどう活かしていくかが重要なポイントになります。しかし、分析結果を更新業務に活かすためには、ある程度の経験やノウハウが必要となり、Web担当者になって半年も経っていないなど、経験が浅い方には正直難しいと言わざるを得ません。

このような大きく2つの理由があると考えています。この章の見出しでは放置される理由と書きましたが、厳密には効果測定を「行わない」のではなく、「行うことができない」が正しい理由だと考えています。

サイト分析を通して見えたことを更新業務に活かしていくことをサポートすることは、私たちWeb制作会社の大きな役割の1つだと考えているので、もし自社だけでは対応が難しいとお感じの場合は、お問い合わせフォーム、もしくはお電話(04-2000-8162)よりお気軽にお問い合わせください。

ホームページ更新の効果測定の適切な指標の選定

効果測定において適切な指標の選定は大事なポイントです。ではどのような指標を選定すべきか、その選定方法について解説します。

効果測定の成功には正しい指標の選定が重要なのは言うまでもありませんが、同時に大事になるのが自社がどのステージなのかを把握することです。いきなり「ステージ」という言葉が出てきたので、混乱しますよね。少し詳しく説明していきます。

例えば既存サイトのリニューアルではなく、自社として初めてホームページを公開したという場合、更新業務は今までやったことがなく、これから試行錯誤して進めていくことになります。

その際、いきなりコンバージョン数などビジネス貢献に近い指標を設定すると、苦しむ可能性が非常に高いです。

というのも更新の成果が現れるまでには、それなりの時間がかかるからです。すぐに効果が現れる場合ももちろんありますが、多くの場合は時間がかかります。気持ちはわかりますが、すぐに効果が出ることを期待することは我慢しましょう。

当初からお問い合わせ数などのコンバージョン数を設定にしてしまうと、担当者としてはコンバージョンが獲得できずモチベーションが上がらない、経営層からすると意味がないのでは?と早々に更新業務に見切りをつけてしまうといった誤った判断をする可能性があります。方向性としては正しいにもかかわらずです。

更新業務は継続してこそ意味あるものです。そのようなことから、最初のステップとしては、自分たちで決めた更新頻度を指標にして達成したかどうかを見ていくことが良いと当社では考えています。

更新が定期的にできるようになって初めて、更新コンテンツの質を重視したステージへと移り、指標としては検索結果の表示回数やアクセス数に指標を置く。そしてその次の成果を重視するステージとしてコンバージョン数に指標を設定する、といったように、ただアクセス数やコンバージョン数だけを追い求めるのではなく、自社の状況ごとに指標を変えることが良いと当社では考えています。

また、ホームページの指標だけでなく、例えば社内で更新をおこなっているのであれば工数を減らした、更新の効率化によって時間短縮に繋がったといったことも、1つの指標として持っておいても良いのではないでしょうか。

ホームページ更新後の効果測定のステップ

この章では効果測定を行う際の基本的なステップを解説します。これらのステップを理解することで、ホームページの成果に繋がるアクションを実行しやすくなるでしょう。

1. データの収集・分析

効果測定の最初のスタップは、データを収集することです。Googleアナリティクスやその他の分析ツールを使用して、以下のようなデータを収集しますが、目的に紐づくデータを収集することがポイントです。

  • ユーザー数、セッション数
  • 流入元ごとのユーザー数、セッション数
  • ランディングした上位ページ
  • コンバージョン数
  • PC、タブレット、モバイル比率
  • 特定のコンテンツの閲覧数 など

更新を行うことで期待していた効果が出ているかどうか、上記で収集したデータの更新前後の変化や傾向を確認します。

注意点としては、前の章でも少し触れましたがコンテンツの質を上げるステージであればアクセス数、成果を求めるステージであればコンバージョン数など、ステージごとに関連する指標についてデータ収集することが重要です。

また、目的もなしにただ収集したり分析するだけでは、いたずらに時間を無駄にすることになるので、この点も注意が必要です。

2. 効果の評価

分析したデータをもとに、具体的な成果や改善があるか検証し更新の効果を客観的に評価します。例えば、コンバージョン数が向上した、特定のコンテンツへのアクセス数が増加したなどです。

この際、それらの効果が現れたのは、ホームページの更新が関係しているのか、それとも更新以外の何らかの要因が関係したのかも併せて確認することをおすすめします。

たまたま他サイトで紹介されたことでアクセス数が一時的に伸びた、といったことも起こり得るのでホームページの更新が直接的な要因かどうか、注意深く観察する目も求められます。

3. 今後の計画立案

効果測定で得た結果を今後の更新業務に活かしていきます。成功した部分を拡大し、また応用ができるようであれば、他の更新施策にも当てはめて効果が出るかテストするとよいでしょう。

逆に思うような効果を得られなかった場合は改善策を考え、全体的な底上げを図っていきます。

4. レポートの作成と共有

効果測定の結果や改善策をまとめたレポートを作成し、関係者と共有します。経営者やチームメンバーに対して成果と課題、今後の更新業務の施策提案を分かりやすく伝えることで、社内全体の意識を高めていくことが重要です。

ホームページの効果測定のためのツール

効果測定をサポートするツールについてご紹介します。

「放置されやすい理由」でも少し触れましたが、ホームページ分析ツールとしては、GoogleアナリティクスAdobeアナリティクスがあります。これらは、ユーザーがホームページにアクセスした後の行動を可視化できるツールです。

この他にもGoogleサーチコンソールという無料で使用できるツールもあります。こちらはアクセスする前のホームページの状況を確認できるツールです。具体的には、検索結果に表示された数、そして実際にクリックされた数などを確認することができます。

その他、競合サイトについて調査・分析することができるSimilarWebや、ページ内でユーザーがどのように行動しているかをサーモブラフィーで確認できるMicrosoft社のClarity、SEO対策ツールのTACT SEOなど、有料・無料さまざまなツールがあります。自社で必要なツールを選び導入すると良いでしょう。

これから効果測定を始めると言う場合は、まずはGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールで測定を初めていくことで十分でしょう。

まとめ

ホームページの更新後の効果測定は、ビジネスに貢献するホームページへと育てていくためには、欠かすことができない重要なステップです。

適切な指標を選定し効果測定を行うことで、自社にとって効果的な施策とそうでない施策とを見極められるようになります。最初は手間がかかるかもしれませんが、効果測定を継続的なプロセスとして取り入れることで、成果が出るホームページへと成長させることが可能となるでしょう。

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