ホームページの更新頻度はどのくらいが良い?更新頻度を決めるポイントは?などの疑問について現場目線で解説
ホームページの更新頻度をどのように設定すべきかお悩みではありませんか?ホームページの更新は、ビジネスに貢献するホームページへと育てていくための重要な役割を担っています。具体的には集客やSEOに影響をもたらします。
このように重要な役割を果たすホームページの更新ですが、更新頻度についてはどのように決めるべきか悩んでいる方は少なくありません。その理由として、更新頻度を決める際に様々な要素を考慮する必要があることが挙げられます。
具体的にはホームページ上のゴール、コンテンツの種類や量、競合サイトの状況、自社の運営体制などが挙げられますが、どのようにして自社に最適な更新頻度を見極めるべきでしょうか?
この記事ではホームページ制作の現場目線で、ホームページの更新頻度の重要性や、更新頻度を決める際に意識すべきポイントなどを解説します。ホームページの更新頻度についてお困りのWeb担当者や経営者の方は、ぜひひとつの参考としてお役立ていただければと思います。
[ 目次 ]
ホームページの更新頻度を決めるのになぜ悩むのか?
ホームページの更新頻度はどのくらいにすべきか?と悩んでいるのは、これを読んでいただいているあなただけではありません。実は多くのWeb担当者や経営者の方も同じように悩んでいます。
では、なぜ多くの方が迷うのか?
それは「答えがないから」。この一言につきると言えるでしょう。ホームページの更新頻度に関しては、全てのホームページに当てはまるような画一的な答えはありません。もちろんルールもありません。冒頭でも少し触れましたが、ホームページの目的やどのようなコンテンツを更新するのか、またホームページの運営体制などさまざまな要素によって答えは変わってきます。
言い換えると、最適な更新頻度とはホームページごと、もっと言えばクライアントごとに異なるということです。
そもそもホームページの更新頻度は重要なのか?
実際には質問を受けたことはないですが、もし「ビジネスに貢献するようなホームページに育てていくために、ホームページの更新頻度は重要か?」と聞かれたら、当社の答えとしては「重要」が答えです。
そもそもホームページの更新の目的は、以下になります。
集客力の向上
ホームページに新しいコンテンツを追加することで、検索エンジンにインデックス(登録)されるページ数が増えます。つまり、検索結果に表示される機会が増えるためアクセスの増加が期待できます。さらにターゲットユーザーに対して役に立つコンテンツを追加することは、検索される可能性が高いキーワードの種まきを自然と自ら行うことなります。
つまり、種をまいたキーワードがユーザーの検索にヒットすると、トップページ以外でもホームページへのアクセスの起点(入口)となるページが増え、ホームページへのアクセス増加に繋がります。
また、新鮮で正確な情報を提供することで、見込み客となるターゲットユーザーの興味やニーズに応えることができるようになるため、ユーザーの満足度やリピート率を高めることが期待できます。
SEO効果の向上
ターゲットユーザーにとって有益な情報を含んだ新しいコンテンツを追加することや、既存のコンテンツを改善しユーザーにとってより重要度が高い情報に更新することは、検索エンジンの評価を高め結果として検索順位の上位表示につながる可能性を高めます。
また、定期的にホームページを更新することは、検索エンジンに対しホームページを適切に運用していることを示すことができます。ユーザー側として立ってみると理解しやすいですが、長い間放置されたホームページは訪問したいとは思わないものです。検索エンジンはユーザーのことを第一に考えているので、ユーザーが不要・不満に感じるようなことは、検索エンジンも同じような評価を下す、つまりSEO効果としては下がると考えて間違いないでしょう。
このように集客やSEOのことを考えると、更新頻度は基本的には高い方が良いと言えます。少なくても全然更新されないホームページより、更新頻度が高いホームページの方が評価されやすいことは間違いないでしょう。
ただし、一番重要なことはコンテンツの中身です。更新頻度が高くてもコンテンツの中身が薄ければ、ユーザーが満足することはないでしょう。つまり、そもそも更新したページがインデックスされない、また検索エンジンからの評価を受けることはないばかりか、評価を下げる可能性すらありますので、その点は注意が必要です。
ホームページの更新頻度に影響を与える要素
ホームページの更新頻度を決める要素としては、下記のようなことが挙げられます。
ホームページ上のゴール
ホームページのゴールはお客さまによって様々です。一番分かりやすいのは、ゴールが「購入」となるECサイトです。「購入」がそのまま売上になるので分かりやすいですよね。
上記以外にも「お問い合わせ」「資料請求」「セミナー申し込み」「無料体験」などが、ゴールとして設定されることが多い項目です。直接売上にはなりませんが、見込み客の獲得がホームページ上の目的となります。そして、最終的にはやはり売上に繋げることが目的となります。特にB to B向けのサービスを扱っている企業のホームページでは、ほぼ見込み客の獲得が目的となります。
このように更新や見込み客の獲得が目的のホームページは、ターゲットユーザーにとって有益な情報を継続して発信していく必要があるため、更新頻度が高くなります。
一方、採用を目的としたホームページや、紙媒体の会社案内のWeb版としての位置付けのホームページでは、新しいコンテンツを追加したり、改善する必要性は高くないため、必然的に更新頻度としては低くなります。
ホームページのコンテンツ
ホームページのコンテンツとはホームページに掲載する情報のことです。例えば、サービス紹介、特長、実績や事例、会社概要や代表挨拶、FAQ、ブログなどがそれに当たります。ここでは分かりやすく「ページ」に置き換えて話を進めます。
ホームページのページが多ければ多いほど、更新が必要なページが多くなるのでその分更新頻度が高くなることは想像しやすいと思います。さらに、ホームページ上にあるページの種類によっても更新頻度は変わってきます。
会社概要や代表挨拶ページは一度作成すればほぼ変更することはない更新頻度が低いですが、実績や事例ページは日々サービスを提供してれば積み上がっていくものなので、必然的に更新頻度は高くなります。また、集客やSEO対策としてブログが用意されていれば、その更新頻度も比較的高いものとなるでしょう。
実績や事例、ブログといったページがなく小規模なホームページであれば、更新を必要とするページが少なく、更新頻度も低くなるでしょう。このように自社のホームページのコンテンツによっても更新頻度は変わってきます。
競合サイトの状況
ベンチマークしている企業のホームページの状況も、更新頻度を決める一つの要素となります。競合のホームページの更新頻度が高く、かつコンテンツが充実しているのであれば、自社でも更新頻度を高くしコンテンツを充実させる必要があります。
競合のホームページより更新頻度もコンテンツの質も劣っているのであれば、見込み客は競合に取られている可能性が高い、つまりビジネスにおいて競合に負けている可能性が高いことを意味します。
ホームページの運営体制
自社のホームページの運営体制も更新頻度に影響を与える一つです。いくら更新頻度をあげたいと思っていても、更新作業に関わるスタッフがいなければどうすることもできません。また更新作業を行うスタッフがいるとしても、本業と兼務してホームページの更新をするのであれば、更新頻度はなかなか高めることは難しいでしょう。
少なくても専門のWeb担当者と、本業と更新業務を兼務している担当者であれば、どちらの方が更新頻度を高くできるかは説明するまでもないですよね。
以上、4つの要素について説明しましたが、これらの要素を自社に置き換えながら、最終的に更新頻度を決めていくとよいでしょう。最後に更新頻度を決める際のポイントについて説明してこの記事を終わりたいと思います。
ホームページの更新頻度を決める際のポイント
では、実際にホームページの更新頻度を決める際には、どういったポイントを意識すればよいか説明したいと思います。以下に挙げた3つは、当社では重要なポイントだと考え、クライアントに実際にお伝えしている内容です。
最初から効果を求めすぎない
先に触れたように、ホームページ更新の目的は多くの企業にとって、直接的にしろ間接的にしろ売上に繋げることです。つまり効果を期待して取り組むものですが、ホームページの更新頻度を高めたからといってすぐに効果が現れることはほぼありません。
効果が現れるまでにある程度の時間が必要となりますので、最初から効果を求めすぎないことを頭に入れておく必要があります。
初期ステージでは更新頻度より継続を重視する
前項の「最初から効果を求めすぎない」に関連しますが、最初から効果を求めるのではなく、効果については段階を踏んだ先で求めるようにすることが重要です。
更新は単発ではなく継続することで効果が高まるため、初期のステージでは更新頻度の高さより継続を重視すべきと当社では考えています。
上記のような考えを持っていることから、自社で継続できそうな無理のない範囲で更新頻度を設定することをおすすめしています。ホームページの更新を継続して行える企業は多くはないため、継続的に更新を行うだけでも勝つチャンスが格段に高まると考えています。
そして継続ができるようになって初めて次のステップとして、
- コンテンツの質を上げアクセス数を増やす
- 成果に繋げる
という段階を踏んで目標設定をすると良いと思います。
更新作業も重要な仕事と捉える
意外と見落としなのが、更新業務を行うための十分な時間です。頭で更新が重要だとは理解していても、実際に更新業務の時間を十分に確保できなければどうすることもできません。
本業を抱えながらホームページの更新業務を兼務しているスタッフの場合は、特に重要なポイントとなるでしょう。時間の確保に関しては、スタッフに任せるのではなく、上司または経営陣が自ら重要性を認識し決めていくことが重要です。
確保した時間によってどの程度の頻度で更新ができるかも決まってくるでしょう。
もしあなたがいち社員だとしたら、自分で必要な時間を確保する権限はないかもしれません。しかし、諦めず上司、場合によっては直接社長に説明するなど、できる範囲で自ら働きかけることもぜひトライしてみていただけたらと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ここまで読み進めていただければ、ホームページの更新頻度について、理解を深めることができたのではないでしょうか。
この記事をヒントに更新頻度を設定し、実際にトライアンドエラーを繰り返しながら自社における最適な頻度を見つけ、継続的に更新し続けることで成果がでるホームページへと育てていただけたら嬉しいです。
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