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ホームページの文章は自社で作成?それともWeb制作会社が作成する? | ホームページの文章作成について解説します

ホームページを新規作成する、また既存サイトをフルリニューアルする際、ホームページに掲載する文章は自社で用意するのか、それともWeb制作会社が作成してくれるのか、疑問に思うこともあると思います。この記事に辿り着いたあなたは、まさに文章作成について何らかの疑問や課題を抱えていることと思います。

そこで、この記事では企業規模〜50名程度のWeb担当者や個人事業主の方に向けて、ホームページ制作における文章作成について解説していきます。

ホームページ制作時の文章の作成は誰が行うもの?

冒頭のリード文でも触れたように、ホームページの文章作成は大きく分けると下記の2つのパターンになります。

  • 発注側(クライアント)が作成する
  • Web制作会社が作成する

これはWeb制作会社によってスタンスが異なります。

文章は発注側に用意してもらうスタンスのWeb制作会社もあれば、制作側で作成することを前提としているWeb制作会社もあります。また、「ライティング費用」などの項目で、選べるようオプションとして用意しているWeb制作会社もあり、どれが正解という訳ではありません。

発注側からすると文章作成も行なってくれるとありがたい、と考えている方が多いと思います。しかし、ライティングはただ単に文章を書く訳ではなく、事前に情報収集を行い、その情報を整理した上でターゲットユーザーが求める情報に応える内容に仕上げる必要があります。そういった工程を経て初めて文章を作成することができます。

特にWeb制作会社が作成する場合は、クライアントのことを理解することから始めなければなりませんので、多くの時間と労力を費やします。そのため当然ながらその分のコストが高くなります。

要はあなたの会社が文章作成をどうしたいかによって、選択肢が変わる、もっと言えば選ぶべきWeb制作会社も変わってくるということが言えます。

当社の場合

当社スピンスレッドの場合をお伝えすると、先ほどお伝えした2つのパターンの真ん中といったところでしょうか。全ページの文章作成は行いませんが、基本的に当社で作成させていただいています。
※ご要望があれば全ページの文章作成も当社で行うことは可能です

どのページの文章を作成するかというと、トップページとその他主要ページの文章について当社で作成し、クライアントにチェック・フィードバックをいただき修正する流れを取っています。

余談になりますが、デザイン制作についても当社はこのパターンでご提案しています。当社は基本的に全ページのデザインは行いません。文章と同じくトップページとその他主要ページのみデザインを行います(どのページをデザインするかについてはクライアントと調整の上、最終決定します)。

このデザインを行うページの文章について、当社で作成をしています。

具体的にはデザインに入る前に、各ページにおいてどういうコンテンツをどのような順番で配置するかレイアウトを確認いただくため、ワイヤーフレームというものを作成します。この時点で完成ではなく70〜80%の形ではありますが、ある程度作りこんだ文章を反映させることで、文章の内容がどのようなものか、どの程度の文章量になるかイメージしていただきます。
※下記は実際のプロジェクトで作成したワイヤーフレームです
実際の遺品整理ロードさまのホームページはこちら

ワイヤーフレーム

当社が文章作成する以外のその他のページについては、上記を参考にしてクライアントの方で作成いただいています。既存サイトがある場合は、その文章をもとにリライトして用意いただくことが多いです。

ホームページにおいて文章が重要な理由

ユーザーの検索意図に応えSEOの効果を高めるため

質の高い文章は結果的にSEOの効果を高めます。
※質の高い文章とは「ターゲットユーザーの検索意図に対して、十分な量と内容で応える文章」と定義します

検索エンジンは主に文章を中心に各ホームページの情報を集めています。その集めた情報を基に、 それぞれのホームページの文章内容を読み取り、どのような情報を提供しているか理解します。

そして、検索エンジンはユーザーが入力したキーワードとページ内の文章を照らし合わせ、最も関連性の高いページを表示します。

このようなことから、ユーザーの検索意図に応えた質の高い文章は、検索結果の上位に表示される可能性が高くなる、つまり結果的にSEOの効果を高めると言えます

文章量は多い方が良いのか?

ここで1つポイントがあります。文章の量についてですが、当社では程度充実させるべきと考えています。

なぜなら、文章量が多くなると自社が設定したメインの検索キーワードと一緒に使われやすいキーワード(共起語)が自然と散りばめられ、必然的にメインワードに近いワードで検索したユーザーにも記事を見つけてもらえる可能性を高めるためです。つまり必要な人に情報を届けることができる可能性が高まります。

そのようなことから、当社ではある程度の文章量は必要だと考えています。

あなたが文章を作成する側でなく、ユーザーの立場で考えるとより理解しやすいかもしれません。知りたいことがありホームページを訪問した際、3行ほどしかないページと、1ページに渡り情報量があるページではどちらの方が求めている情報を取得できる可能性が高いでしょうか?また、信頼できそうと感じるのはどちらのページだと言えますでしょうか?

このように逆の立場で考えると、自ずとやるべきことが見えてくるでしょう。

誤解がないようにお伝えすると、単に文字数を増やせば良いといったことではなく、何文字以上ならOK、何文字以下ならNGといった単純なことではありません。もし単純に文字数の多さが検索エンジンの評価に繋がるのであれば、今より何倍もの文章量で構成されたホームページがネット上に溢れているはずです。

あくまでもユーザーの立場に立って、どのような情報があれば満足していただけるか?を軸に考えましょう。

ターゲットユーザーのアクセスを集めることができるため

前章の「SEOの効果を高めるため」と関連しますが、検索結果で上位に表示されればされるほど、それに比例してユーザーが自社サイトにアクセスしてくれるようになります。

自社のターゲットとなるユーザーが抱える課題や悩みに応えた文章を用意することは、SEOの効果を高め上位表示されやすくなり、結果としてホームページへのアクセス数を増やすことができる。といった循環を生み出します。

ユーザーが求める情報提供を行い、満足度・信頼度を高めるため

質の高い文章を用意することは、ユーザーの満足度を高め、自社への信頼を積み上げることができます。

多くのユーザーはホームページを見たくてアクセスしているわけではありません。何かしらの情報や解決策を求めて訪問します。訪問した際に情報が不十分であればすぐ離脱してしまうばかりでなく、余程のことがない限り2度と訪問してもらえることはないでしょう。

一方で、ユーザーが求める情報に対して十分な量と内容の情報を用意することができれば、満足度を高め、同時に信頼度も高めることができます。結果的に問い合わせや資料請求といったホームページ上のゴール達成も容易になります。

ユーザーが求める質の高い情報を用意することは、ユーザーからの信頼獲得に繋がります。


この章では文章作成の重要性を説明してきましたが、文章がいかに重要か少しずつ感じていただけてるのではないでしょうか。デザインが優れていることは最初の印象を良くしますが、最終的にそのサイトが役立つかどうかを決定づけるのは、デザインではなく提供される文章コンテンツと言えます。

発注側(クライアント側)がホームページの文章作成を行う場合によく起こること

Web業界ではあるあるなのですが、クライアントが文章を作成する場合、なかなか原稿が上がってこないという悩みにぶち当たります。実は当社も以前はクライアントに原稿を用意いただくことを基本としていたのですが、ご多分に漏れず予定していた期日をゆうに過ぎてもなかなか原稿が送られてこないという悩みを抱えていました。

もう一つよくあることとしては、送られてきた文章量が少な過ぎることです。前章でいかに文章が重要かお伝えしましたが、この場合、ユーザーが求める情報として圧倒的に量が不足しているので、せっかっくアクセスしてきてくれたにも関わらず、ユーザーが自社の商材を検討する段階まで心が動きません。

そのため作成し直すことをお願いするのですが、発注側からすると文章作成が苦手な中で絞り出して作った文章のため、それ以上の作成を求められても難しい、といったことになります。

こういった悩みを抱え、どうすれば質の高い文章を用意できるか試行錯誤する中で気づいたことがあります。それは一部の方を除き、多くの方は普段から文章を書く機会がほぼいないこと。そのため書こうにも書けず、文章作成がなかなか進まず発注側、つまりクライアントのWeb担当者や個人事業主の方も悩まれているということです。さらなる気づきとしては、1から文章を書くことが苦手な方でも、作成された文章に修正を加えることならほぼ全員できるということです

そのような経験や気づきを経て、主要ページについては当社が作成する方針に変更しました。

同じようなことは当社の知り合いのWeb制作会社でも起こっています。そして同じく課題を解決するため、文章作成は発注側ではなくWeb制作会社側で行うようになったという話も何度か耳にしました。

ただし、全てのWeb制作会社がそうであるわけではないので、文章作成については、自社で行う必要があるのか、Web制作会社側で作成してもらえるのか、発注前に必ず確認するようにしましょう。

ホームページの文章作成をWeb制作会社が行う(依頼する)場合のポイント

文章作成をWeb制作会社が行う、もしくは発注側から依頼する場合、何より重要なことは自社の情報をしっかり伝えることです。もちろん全てを洗いざらい伝えることはできないでしょうし、その必要もないですが、できる限り情報を共有することは非常に重要です。

あなたの会社のことをまだよく理解していない段階において、情報が少ない中で文章を作成するのと、情報が揃っている中で文章作成するのと、どちらの方がより質の高い文章を作ることができるかは、説明するまでもないですよね。

Web制作会社への信頼度によっても変わってくると思いますが、できる限り自社の情報を開示するようにしましょう。

その辺りのことをより詳しく解説した記事「ホームページ制作において、自社のことをWeb制作会社に理解してもらうためにやるべきこと」もありますので、気になる方はぜひ合わせてご覧ください。

自社で作成した方が良い場合もある

文章作成も行なってくれるWeb制作会社の場合でも、下記のような場合は自社で可能な限り作成することをお勧めします。

  • ニッチな業界でネット上にほぼ情報がない
  • ターゲットユーザーが専門職の場合

それぞれ解説します。

ニッチな業界でネット上にほぼ情報がない

ニッチな業界でネット上に業界の情報があまり出回っていない場合は、自社で作成した方が良いかもしれません。

ここでは当社のプロジェクトの進め方を前提にお伝えするので、全てのWeb制作会社がそうであるとは言えないですが、文章作成を当社で行う場合、ベンチマークしている競合他社を教えていだき、その企業のホームページに掲載されている情報を確認します。また、競合他社以外でも同じ業界のホームページはやはり確認し掲載されている情報を調査します。

クライアントに記入いただくヒアリングシートや打ち合わせなどを通して得た情報を重視するのはもちろんですが、Web制作会社も独自に少しでも情報を得ることができるよう動きます。

なぜなら、Web制作会社はホームページを作るプロではありますが、クライアントの業界のプロではないからです。私たちWeb制作会社はほぼ全ての業種が取引先の対象になります。そのようなことから、お手伝いするクライアントの業界は初めて携わるといったケースもよくあります。

そのようなケースでは、当然ながら業界の知識については持ち合わせていないため、ホームページ作成前に徹底的に業界の調査をして情報を集めていきます。しかし、ニッチ過ぎて情報がほぼネット上にないと、そもそも情報収集が思うようにできず、知識を習得することができません。

その場合、クライアントに業界のことを教えていただく他なくなりますが、その手間と時間、またその状態から書く文章がどれほどの質になるか?といったことを考えると、自社で作成した方が良いという判断も選択肢の一つになります。

このように書くと、例えニッチな業界でなくても、業界に特化しているWeb制作会社に依頼する方が良いと感じるかもしれませんが、一概にはそうとも言えません。別記事「自社の業界の実績がないWeb制作会社への依頼についての考え方」では、その辺りの考え方を解説していますので、どうぞ合わせてご覧ください。

ターゲットユーザーが求める情報が専門的な場合

自社のホームページを訪問するユーザーが専門的知識を求めている場合、自社で文章を用意した方がよいでしょう。

理由は先ほどと同じですが、Web制作会社はあなたの会社が属する業界のプロではないからです。自社が提供するサービスを利用検討するターゲットユーザーが求める情報が、より専門的な情報を求めている場合は自社で作成することをおすすめします。

受注してプロジェクトが動き出し1、2ヶ月で、専門知識を把握するだけでなく、文章にして伝えることは困難です。そのため、自社のホームページを訪問するユーザーが専門的知識を求めている場合、文章は自社で用意することを検討しましょう。

ホームページの文章作成を自社で行う場合のポイント

ここまでホームページの文章作成を自社(発注側)で行うか、Web制作会社で行うかについて解説してきましたが、ここからは自社で用意する場合のポイントについて解説していきます。

準備する際のポイント

ベンチマークしている競合他社の情報を調べる

まずはベンチマークしている競合他社を中心に、同業界のホームページをできるだけ多く確認することです。

なぜなら、他社のホームページを確認することによって、「この情報は自社にはないが多くのホームページで掲載されている。つまりユーザーに必要とされている情報なのではないか?」「このコンテンツはもう少し内容を追加すればより分かりやすくなるのではないか?」「この情報を自社の事例を基にアレンジすればオリジナルの情報になる」といったように、気づきやアイディアを得ることができるからです。

このように他社がどのようなコンテンツを掲載しているのかを調べることは、非常に参考になります。

商談などで説明する内容を掲載する

商談などで説明する内容は、それまで積み上げてきた経営者や営業パーソンのノウハウが詰まっているはずです。見込み客に対し、自社商材を購入・利用してもらうためにメリットやベネフィットを伝え、反応が悪ければ説明内容を変更したり、改善を加えたり、少しでも興味を持っていただけるようあの手この手で試行錯誤してきたはずだらかです。

商談で実際に見込み客に伝えていることを軸に、文章にして伝えレば良いのです。文章作成というと途端に何を書けば良いか分からない、と手が止まることがありますが、普段からの営業活動の中にヒントが隠れているものです。

よくホームページは24時間働く営業と言われますが、そのホームページにも実際の営業パーソンの知識・ノウハウを反映させる。そのように考えれば、少しはポイントが掴めてくるのではないでしょうか。

実際によく受ける質問を掲載する

見込み客や顧客から実際に受ける質問も情報の宝庫です。1人から質問を受けたら、同じようなことに疑問を持っている方は数十人いると考えて良いでしょう。なぜなら、実際に声にする人は一握りで、多くの方は疑問などを感じてもアクションせず、自分の中で処理しようとするものだからです。

経営者や営業パーソン、カスタマーサポートのポジションの方は、普段からお客さんと接し質問や相談をよく受けているはずです。そういったリアルのお客さんの声は、ホームページに載せるべき重要な情報源と言えます。

自社のキーマンを巻き込む

もしあなたがWeb担当者として中心的な役割を担う立場だったとしても、文章作成の準備においては一人で抱え込む必要はありません。先ほどお伝えしましたように、普段からお客さんと接点が多くある経営者や営業パーソン、カスタマーサポートなどの方々に協力を仰げばよいと考えています。

一人で抱え込んであれこれ悩んでも良い情報が降ってくる訳ではありません。重要なのは自社のホームページを訪問してくれるターゲットユーザーが抱える課題や不安、悩みなどに応えるための情報を、どうすれば用意できるかを考えることです。

考えた結果、キーマンとなる方々に協力してもらう必要があると判断した場合は「忙しそうだから」と遠慮したり勝手に判断せず、事情を説明し自ら協力してもらえるように動くようにしましょう。

可能な限り自社の知識・ノウハウ、事例などを基にした内容にする

どの企業でも言えるような内容でなく、出来るだけ自社の事例を基にした情報にするなど、オリジナルの情報を用意することを心がけましょう。ユーザーはどの企業でも言えるような当たり障りのない情報を求めている訳ではありません。

単に何かを知りたいだけ、ということであれば一般的な情報でも満足するかもしれませんが、興味・関心が高まり検討段階に入ると、その企業ならではの情報を求めるものです。そのため、自社にしか用意できないオリジナルの情報は、ターゲットユーザー側からすると購入・利用先の候補として見ていただける可能性が高まります。

また、検索意図にしっかり応えていることが前提になりますが、オリジナルの情報はSEOの面でも効果があり、検索結果で上位表示される可能性を高めます。

そのため、事例などを織り交ぜた自社オリジナルの情報を用意することが重要です。

文章を作成するポイント

結論を先に書く

結論は先に書くことが重要です。理由は運営側が思っているほど、ユーザーは文章を読まないからです。もちろん丁寧に読み込むユーザーはいるでしょう。それでも多くのユーザーは自分が求めている情報があるかないか、出来るだけ短時間で情報を得たいと思っているため、読み込みません。

これは多くのクライアントのホームページに携わってきた経験からもはっきりと言えます。説明文を適切に掲載しているにも関わらず、電話や問い合わせフォームから質問してくるユーザーが一定数います。中にはそもそもの説明文が分かりづらい場所に記載されていて気づきづらいといった、ホームページ側に原因がある場合ももちろん否定できませんが、それでも普通に見れば目に入る位置、フォントサイズであっても質問してくるユーザーはいます。

そのようなことから「ユーザーは文章を丁寧に読まない」ことを前提として、極力簡潔に伝え結論も先に書くことが良いと当社では考えています。

見出しを見ればその先の文章の内容が分かるようにする

前章で触れたように可能な限り短時間で情報を得たいと思っているユーザーが多いため、見出しは文章の内容を反映したものにしましょう。

その先の文章を読み込まなくても、ある程度理解できるようにしておくことは、短時間で効率よく情報収集したいユーザーに寄り添うことになります。そして気になったものは、その先の文章も読んでいただく。このような構成にしていくためには、見出しは文章の内容を反映したものにする必要があります。

まとめ

ホームページの文章について誰が用意するのか、文章がホームページにおいていかに重要な役割があるか、また自社で作成する場合のポイントなど、少し理解が進んだのではないでしょうか。

もし文章作成はWeb制作会社にお願いしたいと思っていて、この記事に書いてあることに共感いただけるようでしたら、ぜひお問い合わせフォーム、もしくはお電話(04-2000-8162)よりお問い合わせいただければと思います。

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