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完璧に仕上げないとホームページは公開してはいけないのか? | ホームページの公開基準の目安について現場目線で解説

ホームページ制作の現場において、Web制作会社から見て非常にもったいないと感じることがあります。

それは、ホームページとして十分機能する、整っていると感じるにもかかわらず、細部へのこだわりが強い、もしくは100%の状態でないと公開できないという思い込みを持ち、公開が先延ばしになっているケースです。このようなケースは非常にもったいないと感じます。

新しくホームページを作る場合は、まだ自社のことを認知されていないので、いち早くホームページを公開した方が良いですし、フルリニューアルの場合も既存サイトに何らかの課題があるため新しくしているので、ユーザーに早く届けた方が有益であるはずです。

枝葉に囚われ過ぎて公開日がずれたりするのは、「ユーザーに良いものを届けたい」という思いを持っているようで、実は「xxxと思われたら嫌だ」など、自社に目線が向いていることも往々にしてあるので注意が必要です。

この記事では企業規模が〜50名程度のWeb担当者、〜20名程度の経営者の方に向けて、ホームページの公開の基準はどのように考えれば良いか、Web制作会社として現場で見てきた当社なりの考え方についてお伝えしていきます。

まずはホームページは紙媒体と違い、修正が比較的容易な媒体と理解する

紙媒体は、間違いがあれば全て刷り直しになってしまう可能性が高く、修正ができない媒体です。そのため、最初から完全な状態を目指すことになります。完全に仕上がるまでは何度も手直しが続き、その分時間も労力もかかります。

一方、ホームページは紙媒体に比べると、文言修正や画像の差し替えなどであれば、比較的容易に修正が可能です。紙媒体のようにデータを修正し印刷にかけクライアントに納品するといった工程がなく、データを修正してサーバーにアップすれば瞬時に修正内容が反映されますので、容易さだけでなく時間的にも圧倒的に早く対応できるのが、ホームページの特徴です。

70〜80%の状態でホームページを公開することも選択肢の一つ

これは当社の考え方(Web業界でも同じような話は聞いたことがあります)になりますが、必ずしも100%になってから公開する必要はないと考えています。

理由1. ホームページの修正や更新は比較的容易だから

前章で説明したように、ホームページは修正や更新が比較的容易であることから、価格や仕様など、ミスが許されない箇所が間違いないと確認できれば、全体として70〜80%くらいでも公開してすることも選択肢の一つであると考えています。実際、これまでも何度もそのような形で公開したホームページはあります。

理由2. いち早く新しいホームページをユーザーに届けた方が良いから

もう一つの理由があります。それはユーザーにいち早く新しいホームページで情報を届けた方が良いと考えているからです。

というのも、冒頭でも触れましたが、ホームページを新規で作成する場合は、ネット上にまだ自社や自社サービスの情報がほとんどなく認知されていない状態です。

また、既存サイトをフルリニューアルにおいても、既存サイトがユーザーにとって見づらく使いづらい、サイト全体として情報が薄い、デザインが古すぎて不安を与えてしまう、といったように何らか課題があるはずです。

その課題が完全でなくてもある程度解決できる状態になっているのであれば、公開を優先した方がユーザーのため、またクライアント自身のためになると考えています。

このように大きく2つの理由から、100%でなくても公開を優先することも選択肢の一つだと考えています。

ただし最初から70〜80%を目指すのではなく、あくまでも100%を目指すことが前提です。100%が難しいようであれば70〜80%でもOKという考え方です。

この場合、未完成の20〜30%の部分はどうするかというと、準備中とういう表記でページを用意したり、そもそも未完成ページは用意せず、ページが準備次第、公開するといった方法があります。

他にも公開直後は、ページ内容をさらにブラッシュアップさせてたいと要望がでる場合もありますし、写真を差し替えるといったことも往々にあります。

未完成部分がどのような内容か?については、クライアントの進捗状況によってさまざまですが、対応策は何かしらあるので、まずは出来たものを公開し、ユーザーに自社の最新の情報をいち早くお届けしていくことを優先させることが良いと考えています。

ホームページを70〜80%の状態で公開する際の注意点

ここまで、必ずしも完璧な状態でなくても公開して良いと考えていることについて伝えてきましたが、注意点もあります。ここからは、その注意点について具体的に掘り下げてお伝えしていきます。

何でもかんでもホームページの修正は容易とは考えない

デザイン変更を伴うもの、大幅なレイアウト変更、CMSなど機能面が絡む修正の難易度は高くなりがちです。その分コストも当然増えてきます。

デザイン変更は全ページに影響が出る場合もあります。大幅なレイアウト変更も該当ページだけでなく、他の多くのページにも影響が出る場合があります。

また、CMSの修正は軽微で済むものもありますが、内容によっては大規模になることもあります。要件の定義が十分でない場合は、最悪ほぼ一から作り直しにちかい大規模な作業が発生することもありますので、安易に考えすぎないように注意が必要です。

あくまでもこの記事では、文言の修正や画像の差し替え、文章の追加などといった比較的軽微な修正が前提になります。

ホームページの公開がゴールになってしまい、その後の修正や更新作業が進まない

公開でホッと一息ついてしまい、残りの20〜30%を埋めるスピードが一気に落ちる、もしくはそのままになることにも注意が必要です。

実際に当社が関わったホームページでもそのような事例はあります。これは、当社のプロジェクト推進力の力不足によることも一因であり、反省すべき点であることを前提とした話になりますが、具体的には代表挨拶ページが公開後もずっとComing soonのクライアントも過去にありました。

公開から時間が経っても、代表挨拶ページがずっとCoiming soonのホームページに対して、あなたはどのような印象を抱くでしょうか?恐らく少し不安や不信感を覚えるのではないでしょうか?少なくても良い印象は受けないはずです。

このように逆の立場に立って考えてみると、答えが見えてくるのは、仕事において往々にしてあることですが、ホームページの制作においても同じことが当てはまります。

ホームページの公開後はどこまで無料対応してもらえるか、事前に確認する

当社の場合は、文言修正や写真の差し替え、文章の追加・削除など、軽微なものであれば1ヶ月間は無料対応しています。ホームページの制作を外部のWeb制作会社に依頼している場合は、公開後にこのような期間があるか、まず確認することをおすすめします。
別記事のリンクを入れる「どこまで無料対応してもらえるか?」

公開後に保守・管理などのサービスを依頼すれば、そのサービス内で行ってもらえるかも確認すると良いでしょう。無料対応の期間がある、もし無料対応がなくても公開後に保守・管理サービスを利用するのであれば、この記事の内容の通りに考えて良いと思いますが、どちらにも当てはまらない場合は、完璧を目指すしかありません。

ホームページのその修正は収益に関わる内容か?をよく見極める

そもそも、取り組もうとしていることはビジネスに影響があるのか、よく見極める必要があります。ありがちなのは、細部にこだりすぎてしまっていることです。

仮に、修正後、確かにより良いコンテンツになったとしても、それがほとんどビジネスに影響がないのであれば、公開を優先した方がビジネスへの影響が大きいことが多々あります。

未完成のページが多すぎる、内容が薄すぎる、誤字脱字がひどい、などの理由で明らかにユーザーの信用を落とす可能性がある場合は、確実に潰してから公開すべきですが、細部に囚われすぎないよう注意することも同じく重要です。

ちょっとした言い回しなど、大きく意味が異なるものではなければ、細かい部分にこだわり過ぎない。それよりも情報を公開してしまった方が、ユーザーにとって余程有益ということは多々あるので気をつけましょう。

まとめ

「70〜80%で公開し、公開後に残りの20〜30%%を詰めていくことも一つの選択肢」と、この記事ではお伝えしてきましたが、実際には100%になることなんてほぼ起こり得ません。なぜなら、常に改善すべきことは出てくるものですし、ターゲットユーザーにとって役立つ情報は発信つづける必要があるからです。

公開はゴールではなく、スタートであるという理由もここにあります。ぜひ公開後にホームページを運用し成長し続けていくことに目を向けていただければと思います。

当社では更新や修正サポートなど、運用面でもサポートが可能です。何か不安な点、確認してみたいことがあれば、お問い合わせフォーム、もしくはお電話(04-2000-8162)よりお気軽にお問い合わせください。

「日々の仕事」ブログでは、ホームページ制作の現場において実際の出来事や気づきなどのお役立ち情報を発信していますので、ぜひ他の「日々の仕事」も合わせてご覧ください。
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