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ホームページの写真は費用をかけるべきか?

結論からお伝えすると費用をかけ、プロのカメラマンに依頼するべきだと当社では考えています。

写真は自社で用意するというお客さまが一定数いるのは事実ですし、できるだけ費用を抑えたいという気持ちも理解していますが、それでも最近ではしっかりとプロのカメラマンに写真を撮っていただくことをオススメしています。

過去10年ほどこの業界にいますが、写真は自社で用意するというクライアントさまのホームページのお手伝いも実はそれなりに行ってきました。しかし振り返ってみるとプロが撮影した写真を使っているか、自社で用意した写真を使っているかによって生まれる印象の違いは、肌感覚ではありますが費用以上の差が生じていると感じています。

もちろん全てのクライアントさまではないですが、自社でホームページを用意すると考えるクライアントさまに共通していることは、ホームページ作成において写真に費用をかけることに抵抗があるように見受けられることです。デザイン費はみなさん理解されているのですが、撮影費となるとそもそも頭になかったり、費用をかけてまで…といった反応は珍しくありません。

このブログではなぜ当社がホームページの写真はプロに依頼すべきとお伝えするのか、その理由を中心にブログを書き進めたいと思います。

ホームページの写真を用意する時の一般的なパターン

まずホームページを作る時に写真を用意するパターンとしてどんなものがあるのかを抑えておいた方が良いと思います。

自分で用意する

過去に使っていた写真を引っ張り出す。もしくは新たにスマートフォンや一眼レフなどで写真を撮影してデータを用意することなどがこれにあたります。自分の好きな写真を自由に用意することができますが、一眼レフなどを所持し腕に自信がある人で無い限り、使用した写真によってクオリティが担保されず、ユーザにプラスイメージを与えるどころか、逆にマイナスイメージを与えてしまう可能性があることを認識した上で検討するべきだと考えます。

自社で用意する場合の注意点は「自社で写真を用意する際に気をつけるポイント」で詳しく書いていますので、合わせてご覧ください。

また、自社で写真を用意する際、知り合いのカメラマンにお願いするといったこともあるでしょう。知り合いのカメラマンに依頼する際の注意点について、別記事「知り合いのカメラマンにホームページ用の写真撮影を依頼する際に注意すべきこと」で詳しく解説していますので、もしそのようなことをお考えであれば事前に確認しておくことをおすすめします。

ストックフォトで購入する

有料のストックフォトなどで実際のイメージに近いもの、またはユーザに感じて欲しいイメージに繋がるような写真を購入して用意するパターンです。(実際には無料で素材を提供するサービスもあります)

ストックフォトは様々ありますが、有料サービスの有名所を一部下記にピップアップしておきます。

アマナイメージズ:
https://amanaimages.com/home.aspx

ピクスタ:
https://pixta.jp

Shutterstock:
https://www.shutterstock.com/ja/

他にも沢山のストックフォトがありますので、気になる方は「ストックフォト」などで検索してみると良いと思います。

プロカメラマンに撮影を依頼する

やはりプロの写真はクオリティが高いですし、プロに撮ってもらうことでの安心感が違います。

ストックフォトにもクオリティの高い写真がありますが、実際のホームページ上で使用するにあたりイメージに近いものがあってもイメージ通りと言い切れるものがなかったり、もしイメージ通りの良い写真を見つけても使用したい箇所に配置するには構図的に合わなかったりと、なかなかこれだ!という写真を探しだすことが難しいものです。

プロに撮影を依頼するということは、準備して撮影に挑めるので、どの場所にどのように配置するかを想定した上で撮影できるので、イメージにピッタリの写真を用意することができます。

また、何より人をメインで訴求したい場合、クライアントの雰囲気を伝えるのはやはりその会社の実際のスタッフさんを撮影することが一番で、それをストックフォトに求めるのは難しく、総合的に勘案して当社としてはカメラマンに依頼することをオススメしています。

過去にプロの方にお願いして撮影した写真があり、構図的にも使用できるようであれば、それを使うのは良いと思います。

なぜホームページで使用する写真はプロにお願いすることをオススメするのか

1.クオリティが圧倒的に違うから

当たり前ですが、クオリティが違います。自社で用意する場合、一眼レフなどであれば相応の写真を撮れるとは思いますが、光が写真の質を大きく左右します。プロは光を調整するための機材がありますし、光を考慮して撮影しますのでその点では大きな差が出てくると感じています。

2.ホームページで使用する構図を理解した上で撮影できる

プロの方でもホームページ上でどのように使用するかを伝えなければ、意図したものとは違う構図で撮影してしまう、なんてことはあり得ますので、必ずレイアウト上どのように使うかをお伝えする必要はあります。

それでもそこはプロ。意図や取りたいイメージを伝えれば、経験やノウハウをフル動員して素敵な写真を撮影してくれます。プロが撮影した写真をホームページ上に差し込むとそれまで一時的に配置していた仮の写真との違いに圧倒されるでしょう。

3.人物であれば一番良い表情を捉えてくれる

ホームページで撮影した写真を使用するとなると、身構えてしまいカメラを向けられると、自然な笑顔を作ることができなくなるものです。多くの人はどことなくぎこちなくなるものです。

プロはそのような表情が硬い人の良さを引き出そうと、会話などを通してリラックスさせることを心がけてくれます。一番良い表情を撮ろるための経験やノウハウがありますので、当然素人との差が出てくるものです。



このようなことがオススメの大きな理由となります。

ではここから先は、プロカメラマンに写真を依頼するという前提で、話を進めていきたいと思います。

ホームページで写真を使う目的をしっかり考える

ホームページで写真を使用するといってまず思い浮かぶのってどこでしょうか?恐らくほとんどの方はトップページのメインビジュアルが思い浮かぶと思います。

やはりホームページの入口にあたるトップページのメインビジュアルは非常に重要であることは間違いありません。

実は私がWeb業界に携わり始めた10年ほど前は、レンタルフォトで画像を購入し配置するホームページがかなり多かった印象があります。トップページに歯並びが美しい外国人の方が笑っている写真を配置しているデンタルクリニックのホームページなどがまさにそうです。

当時は私もWeb業界に携わり始めて日が浅く、またそのようなホームページが多かったこともありあまり疑問に思わなかったですが、現在はもし写真を使用するのであれば、当社ではこのような写真を使うことは提案しません。

理由としては、写真で伝えたいのは先程のデンタルクリニックの例であれば、実際にクリニックの中の雰囲気を伝えたいからです。外国人の方の笑顔は素敵ですが、実際のイメージは全く湧いてきません。

デンタルクリニックであれば、院長を始め働いているスタッフの方の写真やクリニックの外観や内装など、初めて訪問したユーザにも実際のクリニックの雰囲気を少しでも感じ取ってもらえるよう設計することが非常に重要です。

当社で提案する際における写真を使う目的は、会社なりお店なり、または個人の方であればその人自身など、実際の雰囲気を感じ取ってもらう、さらには実際よりも少し良いイメージを感じ取ってもらえるようにすることです。

単にきれいな写真を取るではなく、ホームページ上でユーザにどう感じて欲しいかを明確にする

ホームページを作る際にはなぜ作るのか、なぜリニューアルするのかといった目的が非常に重要です。これと同じように写真を配置することでユーザにどう感じて欲しいのかを具体的にイメージすることは非常に大事です。

単にきれいな写真を取ればよいという訳ではなく、ホームページを通して自社のことをユーザにどう感じて欲しいのかという大枠があり、その意図に沿いながら該当ページにおいてどのような写真を配置すれば、他のテキストなどの要素との相乗効果を発揮し、コンテンツとして良いものができるのかを考えなければなりません。

少し極端な例ですが、楽しくワクワクを大切にする企業文化があり、お客さまにもそのようなイメージを伝えたいというコンセプトがあるのに、写真は渋い表情で決めのポーズばかりの写真だったらどうでしょうか。

写真自体はプロに撮ってもらい単体では非常に満足のいくものになったとしても、コンセプトからは外れてしまうので、与える印象としてはちぐはぐになりますよね。

このように自分たちが満足いく写真を取るということでなく、ホームページの方向性に沿っているか、またユーザに与えたい印象に沿っているか、また使用する予定のページの内容とマッチしているかなどを総合的に判断する必要があります。

ホームページで使用する箇所によって写真の構図を意識する

また、構図にも注意を払う必要があります。これは自社で写真を揃える時によくありがちなのですが、構図を意識しないと結果的にホームページでは使用できない、ということにもなりかねません。

引いた画像を用意した場合の配置パターン例

上記のように全身を引いた画像を用意した場合には、様々な構図で写真を使用することができますが、下記のようにそもそもの元画像が寄りの画像の場合は、配置が限られてしまい、イメージ通りの配置ができない可能性があります。

寄りの画像を用意した場合の配置パターン例

このように構図というものは非常に重要です。ここで頭に入れておいていただきたいことは、プロのカメラマンさんでもホームページにどのように使用するかをお伝えしなければカメラマンさんがイメージすることができず、出来上がった写真データでは意図通りに配置することができないなんてことも起こりえますので注意が必要です。

まとめ

このように考えると、制作会社さんとどのようなイメージの写真を撮影すべきか、またどのページのどの箇所で使用する予定で、そのためにはどのような構図で撮影すべきか、といったことを事前に十分に話し合う必要があります。

制作会社さんにお任せして撮ってもらう場合はよいですが、自分で知り合いのプロカメラマンにお願いするといった場合は、事前に制作会社さんと打ち合わせした内容を伝え、カメラマンの意見も聞くなどの確認プロセスが重要になります。

特にトップページのメインビジュアルで使用する写真は、ユーザが一番初めに見て印象を大きく左右する重要なものとなりますので、ぜひ自社の伝えたいイメージとユーザが受け取るイメージが一致するような写真を用意していただければと思います。

「日々の仕事」ブログでは、ホームページ制作の現場において実際の出来事や気づきなどのお役立ち情報を発信していますので、ぜひ他の「日々の仕事」も合わせてご覧ください。
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