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SNSのバズりから学ぶホームページのアクセス数についての考え方

この記事ではSNSでバズっても必ずしもフォロワーが増えることには繋がらないことを、Twitterの実例を用いてまずは説明します。その上でこの実例をホームページに置き換え、ホームページのアクセス数を単に増やしても問い合わせに繋がらない、つまり成果ができない可能性があることを解説していきます。

アクセス数のアップをKPIにして運営を頑張っているWeb担当者の方や小規模の経営者の方にむけて、失敗例として参考にしていただくとともに、今後のホームページ運用における注意点として認識していただければと思います。

実際にTwitterでバズった内容

下記は実際にバズった当社代表の砂子のツイートです。

140文字の制限があったために書ききれなかったのですが、きりんの様子が直近で見れる素晴らしい施設が入口すぐ横に新しくできていて、お金をかけるべきところのにはしっかりかけている動物園でもある、ということを埼玉県こども動物自然公園さんの名誉のためにここでは補足しておきます。あくまでも脳みそで勝負している箇所が多く、それがとても印象に残ったということを伝えたくてツイートしました。

そして下記がバズったツイートのアクティビティの数値です。

ツイートアナリティクスのスクリーンショット

インプレッション22,000という数字は、あくまでも”代表の砂子にとって大きな数字”ということを前提に記事を進めます。常にインプレッションは10万を超える、いいねが1,000以上は当たり前など、上記の数値は良くないどころか悪すぎる人というのも世の中には沢山いることことを先にお伝えしておきます。

ちなみに通常私はインプレッションが80〜150ほど、いいねは8〜15くらいが多いので、その私から見るとインプレッションが23,915、いいねが119というのがとんでもなく異常ということがご理解いただけるのではないでしょうか。

バズった経緯を振り返る

  1. 今日の振り返りとして夜にツイート
  2. 翌朝埼玉県こども動物自然公園の公式アカウントがリツイート
  3. 公式アカウントのリツイートを見た人が、さらにいいねやリツート
  4. ツイートが一気に拡散される

こんな感じでツイートが拡散されていきました。

今回のツイートを改めて下記に添付します。

実際にバズったツイート

このツイートは普段するツイート内容とそこまで大きくかけ離れたものではなく、家族で出かけた動物園での気づきを自身の仕事に活かしたいと考えツイートしたものです。つまり何か意図的にバズらせようとしたつもりは全くありません。

その証拠にハッシュタグもいつも使用している「#あの頃の僕へ」しか使っていません。公式アカウントがエゴサーチして私のツイートを見つけ、リツイートしてくれたことがきっかけであって、私からすると偶然でしかありませんでした。

つまり公式アカウントのリツイートがきかっけで、たまたま動物や動物園のことが好きな方の目に止まっただけということです。そして0.5%の方がいいねやリツイートなどのアクションをとってくれただけということが理解できます。

バスってもフォロワーは1人も増えなかった

1人くらいフォロワーが増えても良さそうなのですが、ゼロというのがまた極端でいいなとは個人的には思っています。なぜこれだけインプレッションやいいねの数値が伸びたのに、フォロワーが1人も増えなかったのかについて考察していきたいと思います。

通常私のツイートは下記の3つが中心になります。

  • 若い頃、特に一番苦しかった大学野球部主将時代の自分にかけてあげたい言葉
  • Webサイトに関すること
  • 日々の気づきや考えていること など

ちなみに頻繁にいいねしてくれる方たちのプロフィールを見ると、経営者、フリーランス、仕事を前向きに捉えているビジネスパーソンの方々が多いです。私自身もそういった方々に何かしら自分が考えていることや経験がヒントになったら嬉しいなと思って日々Twitterを楽しんでいますが、その中でも特に意識しているのは「過去の自分にかけてあげたい言葉」であり、逆に言うと「過去の自分がかけて欲しかった言葉」でもあります。

つまり敢えてターゲットユーザーは誰かを挙げるとすれば過去の自分です。しかし、過去の自分は存在しません。ただ、同じような境遇の人はいると思っていて、そういった方々に何らか良い影響があれば、本当に嬉しいなとは思っています。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、つまり普段は動物や動物園のことなど一切私は投稿しません。バズった経緯のところで書きましたが、今回は埼玉県こども動物自然公園の公式アカウントにリツイートしていただいたことがきっかけで、動物好き・動物園が好きといった方々にツイートが届いたのですが、そういった方々にとって私のアカウント自体にはは全く興味ない、つまりフォローする価値はないということを物語っています。

これがフォロワーが1人も増えなかった理由で間違いないと言えるでしょう。

ホームページでも同じことが言える

ここまでTwitterでの出来事について書いてきましたが、実はこれホームページでも同じように考えることができます。

ホームページのアクセス数を増やすことを目標にしている企業も多いかもしれません。ホームページのアクセスを増やせば、問い合わせなどのコンバージョンを増やすことができると考えることは自然なことで、決して悪いことだとは思いません。

ただし、少し冷静に考えて欲しいのです。先ほどのTwitterの件です。自社が提供する商材に興味がない、つまり自社が定めるターゲットとは違うユーザーをいくらホームページに集めても問い合わせなどのコンバージョンに結びつかないことは容易に想像できるのではないでしょうか。だからこそ、アクセス数を伸ばす際にもいかにターゲットユーザーにアクセスしてもらうかを考えることが重要です。

もし、既にホームページを持っていて運用しているにも関わらず、ターゲットが曖昧である場合は早急にターゲットユーザーに関して設定する必要があります。もちろんこれからホームページを新規作成する場合も必ず設定するようにしてください。

アクセス数については、やみくもに数を稼ぐ発想ではなく、自社商材を必要とするターゲットユーザーを定め、その定めたユーザーを集めることに注力しましょう。

ホームページにターゲットユーザーを集めるために必要なこと

ターゲットユーザーを集めるためには、顧客理解がかかせません。自社が提供する商材を必要とする人や企業はどのような層なのか?またそれらの人や企業はどういった悩みや課題を抱えているのか?このようなことを深く理解していくことが必要となります。

もちろん深く理解するだけではなく、悩みや課題を自社商材はどのように解決に導くことができるか、ホームページ上で適切に訴求していくことが求められます。つまり顧客が求めるであろう情報を提供することが、ターゲットユーザーを集めるには重要です。そのために場合によってはホームページを改修する必要があるかもしれません。

また、ターゲットユーザーを一時的に集めるのではなく、”集め続ける”には、ユーザーの役に立つ情報を提供し続ける必要があります。つまりホームページを公開後も継続して運用していくことが必須になります。Web担当者であれば「ホームページは作ったら終わりではなくスタート地点」といったような話を1度は聞いたことがあるとは思いますが、その理由はここにあります。

まとめ

SNSでのバズりがフォロワー増に結びつかないように、自社のターゲットではないユーザーをいくら集めてもホームページのコンバージョンにつながらないことを理解いただけたのではないと思います。

SNSの運用自体もそうですが、何のためにホームページを作り運用するのか、その目的を明確にして常に意識していないと、表面的で一時的な評価に流されてしまいます。表面的な目先の利益、今回で言えばバズるということに心を奪われるのではなく、本質を常に見失わず情報を発信していきましょう。

今回のTwitterの例を良い例として受けとめ、今後のホームページの運営に活かし、成果に繋がるようなターゲットユーザーが訪れるホームページにしていただきたいと思います。

「日々の仕事」ブログでは、ホームページ制作の現場において実際の出来事や気づきなどのお役立ち情報を発信していますので、ぜひ他の「日々の仕事」も合わせてご覧ください。
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