ホームページを作成する時に押さえておくべき3つのポイント
自社のホームページを新規で作成することになった、もしくは既存のホームページのリニューアルをすることになった時、どういうポイントを押さえればよいのかわからないと頭を抱えてしまう方も多いと思います。
ホームページの新規作成やリニューアルを何度も経験しているご担当者さまはごくごくまれで、通常は2度目もしくは初めてという方が圧倒的に多いので、分からないというのはごく自然なことです。
そんな頭を抱えているご担当者さまが、この記事を読むことでホームページ作成における大事なポイントを押さえることができるよう書きました。
この記事は実際のホームページの制作はWeb制作会社へ依頼することを前提に書いていますが、自社で作成する場合も、使える内容となっています。
[ 目次 ]
1. ホームページ作成の目的、目標を考える
冷静に考えれば重要なことだと理解できるのですが、ご依頼をいただいた際に新しいホームページの目的や目標にについてお伺いすると、「考えていなかった」という答えをしばしば聞くことがあります。
また、リニューアルの際には既存のホームページのこともお聞きしますが、その際にも、目的を深く考えず何となく良さそうに思えるだけのホームページを作成したということもよくお聞きします。
では実際にホームページを作る上での目的や目標の具体例を見ていきます。
具体例:ホームページ作成の目的
ホームページ作成の目的は、お客さまによってさまざまです。下記に一例をあげます。
- お問い合わせ
- 資料請求
- 無料セミナー申し込み
- 売上アップ
- 人材採用
- 認知拡大
ホームページを訪れたユーザにどのような行動をとってもらいたいか、またユーザにどのような印象を与えたいかということが目的として挙げられます。
具体例:ホームページ作成の目標
目標の例としては下記のようなものが挙げられます。
- 資料請求:◯◯件/月
- 売上:◯◯万円/月
- 新規ユーザ流入数:◯◯◯人/月
ホームページの目的をより具体的に落とし込んだものです。お問い合わせや資料請求、無料セミナー申し込みなどは、ホームページ上では売上が立たないものですが、その後メールや電話などのインサイドセールスを通してサービスの情報を提供し、将来的に契約につなげ売上を上げることを目的としているはずです。
このように目的と目標をはっきり持つことが重要となります。
2. ホームページ訪問前の集客の部分を考える
ホームページの役割を大きく分けると2つあります。それはユーザがホームページに訪問する前の集客と、訪問後のコンバージョンとに分けることができます。
集客はイメージしやすいと思いますが、コンバージョンとはホームページ上での目的の成果のことで、ユーザに取って欲しい行動を達成できたかどうかという指標になります。
大枠を捉えたところで、まずは集客の部分から解説していきます。
集客の視点を持たず、同業他社がこんなコンテンツだから同じようなページ構成で、業界的にはデザインはこういう傾向があるからこんなイメージで、という感じで作ろうとしていた、もしくは既存のホームページをただ作ったというお客さまは実際には非常に多いと感じています。
「新しく作ったんだけど、問い合わせが全くなくて困っている」という言葉もよく聞くフレーズですが、上記のような視点でホームページを作ったならば、当然の結果でもあると言えます。
集客にはどのような経路があるのか
集客につながるものとしては、主に以下のようなものが考えられます。
- 自然検索(SEO対策)
- ブログ
- SNS運用
- 広告
- メールマガジン
- 他サイトからのリンク
- オフラインの展示会やセミナー
最終的にはWeb制作会社としっかり相談して判断していくべきものでありますが、自社としてどの集客であればやれるのか、やってみたいと思うのかを検討しておくことは非常に重要なポイントです。
この検討結果を踏まえた上で、実際の作成前にWeb制作会社と話し合って決めておくことで、公開してから各集客方法に合わせてホームページを改修するという無駄を省くことができます。つまり、公開する段階で集客のことを反映したホームページにすることができます。
また、実際に公開してからも既に集客についての理解があるので、公開後の運用がスムーズに進むというメリットを享受することもできます。
3. ホームページ訪問後のコンバージョンの部分について考える
続いてコンバージョンの部分についてですが、これは難しく考えすぎず、逆の立場で自分がユーザだったらという視点を持つと考えやすくなります。
例えば、ECサイトで日用品のような単価が安い商品ではなく、職人のこだわりが詰まった一皿数万円の食器を販売しているとしたら、トップページの商品一覧から商品詳細ページに遷移して、そのままカートへ遷移。
なんて、簡単にはいきません。高価な商品であればあるほど慎重になりますし、ユーザは買う理由を探しているので、商品詳細ページの前に商品が出来たストーリーページを作ったり、商品を使うことでどう生活が豊かになるのかということをお客さまの声とともに伝えたりと、様々なアイディアが生まれるはずです。
また、スクール事業で講座への申し込みを目的にしているホームページの場合、検討しているユーザは講座の詳細ページや料金ページなどが気になるはずです。重要なページへどのようにしたら誘導できるのかということを考えることが何より重要です。
また、このような視点を持って他社のホームページを見てみると、いつもと違ったものが見えてくるようになります。これは競合他社に限った話ではなく、違う業界でも参考になるものを見つけることができます。
こういったことは専門家であるWeb制作会社が基本的には最適解へと導いていきますが、業界についてはお客さまの方が遥かに詳しいものです。そして現場でエンドユーザに接している中で、ユーザが何を望んでいるのかを肌で感じるのもお客さま自身です。
基本的にはWeb制作会社はWeb業界としてのセオリーから導いていきますが、そこにお客さまが実際に感じるエンドユーザの求めるコンテンツをプラスしていくことが、ユーザに喜んでもらえるホームページとなり、その結果どこにでもあるようなありきたりなホームページではなく、自社らしい独自のホームページとなります。
そしてGooleからの評価にもつながり、集客にも好影響を及ぼすというプラスのサイクルを生み出します。
この段階では、ホームページの構成が完全に決まっているわけではないですが、それでも競合他社のホームページを見たりすれば、ある程度のページ構成というのはイメージできると思います。
このようにどうしたらユーザに喜んでもらえるか、つまり商品やサービスを購入してもらえるか、資料請求してもらえるかといったことを考えることは、良いホームページを作る上では欠かせないプロセスと言えます。
集客とコンバージョンの共通点
集客とコンバージョンに共通して言えることがあります。それはどちらも公開後も改善をし続ける必要があるということです。
残念ながら、全てが当初の思惑通りになることはまずありません。実際に公開してみると、思うように集客につながっていなかったり、見て欲しいページにユーザを誘導できていなかったりということが往々にして発生します。
だからこそ日々ホームページを分析し、改善を重ねていく運用のプロセスが必要不可欠となるのです。ホームページを分析することが重要だというのは、ここに理由があります。
まとめ
ホームページの作成を依頼する時、どこのWeb制作会社に頼めば良いのかということで頭を悩ます企業様も多いものです。成果につながるホームページを作るノウハウがあるかどうかという点で、上記のようなことをどのように考えているか質問してみてことは有効です。
質問に対して納得する答えが返ってくるかどうか、この答えをWeb制作会社を決める一つの判断材料にしてもよいのではと考えています。
「日々の仕事」ブログでは、ホームページ制作の現場において実際の出来事や気づきなどのお役立ち情報を発信していますので、ぜひ他の「日々の仕事」も合わせてご覧ください。
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