ホームページの運用を「課題の分離」の視点で考える
「課題の分離」
私自身は半年くらい前まではこの言葉を知りませんでした。当社の顧問をお願いしている菊地税理士事務所の所長・菊地さんから教えてもらった言葉です。
私はまだ読んだことはないですが、書籍「嫌われる勇気」でも書かれていますし、ネット上にもたくさんの情報が溢れているので、「課題の分離」の詳しいことはここで触れませんが、「課題の分離」の概念を知ってから、私たちの周りの至るところに、課題を明確に分離することでうまくいく事柄が沢山あることに気づきました。
人間関係、仕事、子育てなど…。今は人生におけるさまざまな場面で意識すべき大事な考え方だと思うようになりました。この言葉を知るきっかけは菊地さんとの面談中に自社が抱える課題を話したのがきっかけで、それに対するアドバイスの中で「課題の分離」の言葉とともに考え方を教えていただきました。
具体的な話の内容はホームページ制作をお手伝いした後の、ホームページ運用について感じていた自社の課題です。ホームページで成果を出すためには、公開後のホームページの運用は非常に重要で、ホームページ制作前、そして公開直前にも運用についてはお客さまにお伝えしているので、お客さまも運用の必要性は頭では理解してくださいます。
しかしながら、現実はというと運用し続けることができないお客さまは少なくありません。ここにWeb制作会社としての課題を感じていました。
ここで一旦話が逸れますが、記事に関係することなので少し成果がでるホームページについての話をします。
ホームページで成果を出すためは大きく2つの要因があり、1つ目は良いホームページを作ることです。ほんの一例ですが例えば下記のようなことが挙げられます。
- ターゲットの課題解決につながるような役に立つ情報がある
- 見やすく使いやすくて、すぐに目的の情報に辿り着く
- 問い合わせなどをしようとした際に、すぐアクションできる環境が整えられている
ここでは深堀りはしませんが、要は自社のサービスや商品を検討してくれているユーザの役に立つ情報を用意できるか、またいかに心地よく使ってもらえるかが重要です。
2つ目は作ったホームページにどのようにして訪れてもらえるかを考え抜き、実行に移すことです。つまり集客に関することです。冒頭でもふれましたが、ホームページを作ってもしっかり運用を行わなければ、成果がでることはありません。
もう少し丁寧に紐解くと、継続的に運用しなければ継続的に集客することはできないということです。仮に一時的に集客がうまくいったとしても、そのまま放置し続ければ徐々に集客力は落ちていくのはほぼ間違いありません。
SNSの運用などを通した集客など、集客にもさまざまな種類がありホームページ外の運用ももちろん大事ではありますが、まず基本としてターゲットとなるユーザの課題や不安、満足感を得るような何かしらユーザの役に立つコンテンツがなければ始まりません。このコンテンツがあるからこそ、SEOで成果がでるようになったり、SNSで拡散されたり、メルマガからの流入を増やしたりすることができるようになります。
コンテンツの全てではないですが、簡単にイメージできるものとしてはブログの発信があります。当社もこれまで100記事以上ブログを書いてきたので、その大変さはよく理解していますし、「面倒くさい」という感情も理解できます。
しかしながら、こうしたコンテンツの発信をし続けなければホームページで成果を上げることはあり得ません。だからこそホームページ制作前、そして公開後にもお客さまには必要性をお伝えしているのでが、私たちの力不足もありなかなか継続的に発信するお客さまは少ないのが実情です。
肌感覚ですが10%くらい、多くても20%くらいといったところでしょうか。ホームページ制作は一つの大きなプロジェクトですし、公開することは1つの区切りとなるため、公開して肩の荷が降りほっとする。ご担当者さまはそんな気持ちが本音でしょう。そしてその気持はは痛いほど分かります。
それでもホームページは公開してからが本当のスタートで、自社のサービスを検討してくれるユーザ、つまりターゲットに役立つ情報を届けつづけなければならないのです。この重要性をお客さまも頭では理解しているのですが、継続するお客さまは非常に少ない。でもお手伝いしたWeb制作会社としては、お客さまのビジネスにつながるようホームページの効果を出すためになんとかしたい。
ここで記事タイトルの内容に戻るのですが、ホームページの運用にも「課題の分離」があると感じるようになりました。Web制作会社として、当社の課題だと感じているのですが、一方で課題を分離して考えることも重要だと考えています。
「課題の分離」の視点で紐解くと、情報を発信する・しないはWeb制作会社である当社の課題ではなく、お客さまの課題であるとも言えます。実際に言葉を教えてもらった菊地さんからはそのような内容の話がありました。
そのようなことからWeb制作会社としては完全に割り切ってしまうのも選択肢の一つだと思いますが、やはりなんとか成果がでるように少しでもお手伝いしたいという思いがあります。そして割り切ってしまうことは、成長機会を自ら断ち切るように思えてなりません。
だからこそ、もう少し道はないかもがいてみようと考えています。正直苦しいのですし歯がゆいです。実は当社だけでなく真面目にホームページ制作に向き合っている会社さんは「少しでも共感する部分があるのでは?」とも思っているので、もし再現性がある良い方法などが見つけることができれば積極的にシェアしていきたいと考えています。
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