メールマガジン配信後の効果を計測するための方法
自社のサービスを紹介し、将来的にサービス購入していただくお客さまになっていただくようメールマガジンを定期的に配信している会社は多いと思いますが、メールマガジンを配信した後、実際にサイトへの流入、お問い合わせなどのコンバージョンにどれだけつながっているか計測までできていない会社も中にはあると思います。
せっかく労力を注いでメールマガジンを配信しているのに、効果の測定をしないなんてもったいないと思います。数値を計測できれば分析し仮説を立て、そして改善することでメールマガジンをより効果的に結へつなげることができるかもしれません。
ということで、今日はメールマガジンを配信しているにも関わらず、計測できていないご担当者さまのために、計測するための設定方法をお伝えしようと思います。
[ 目次 ]
何も設定しない場合のGoogleアナリティクスの表示について
今日はGoogleアナリティクスの例を用いて説明していこうと思います。例えばメールマガジンでサービスの紹介をして、そのサービスの紹介の最後にホームページへの誘導リンクを設置したとします。その場合、通常のURLを貼り付けただけではメールマガジンからの流入ということが判別することができません。
流入元を調べるために集客 > すべてのトラフィック> 参照元/メディアを見た時に、何も設定していない場合にはdirect/noneに数字が反映されてしまいます。そのため、メールマガジンからの流入がどのくらいあるかが全く分かりません。これって非常にもったいないですよね。
※direct/noneとは参照元のページがない、もしくはわからないセッションのことを指します。 参照元のページがないというのは、具体的には次のようなものです。
- URLを直接打ち込んでの訪問
- ブックマークからの訪問
- サジェスト機能からの訪問
- メールソフトに添付されたURLからの訪問
- アプリからの訪問
- QRコードからの訪問 など
つまり、サイトに直接流入した場合がこれにあたります。
一方。参照元ページがわからないというのは、セキュリティ上参照元の情報が送信されない場合や、httpsページからhttpページへ流入した場合などがこれに該当します。
ではこの状態から、メールマガジンからの流入だということがはっきりわかるようにするための方法をお伝えします。
ダミーパラメータを付与する
そもそもダミーパラメータとは
Webサーバーに様々な情報を伝えるためにURLに付け加える情報のことで、ダミーパラメータをつけることでページの表示は何も変化させることなく、Googleアナリティクスに別々のURLとして伝達させることができる仕組みです。
具体的には
https://spin-thread.co.jp/?utm_source=20190422&utm_medium=mail
というURLがあった場合、
「?utm_source=20190422&utm_medium=email」
という部分がダミーパラメータとなります。このダミーパラメータを付けることで、何も設定しなければdirect/noneにまとめられていたメールマガジンからの流入が、はっきりと分けて確認できるようになります。
ダミーパラメータの設定方法
基本的にダミーパラメータは自由に設定できますが、メルマガからの流入ということを記録させるには、例えば下記のような方法があります。
?utm_source=20190422&utm_campaign=△△&utm_medium=mail
黒字の部分は任意で必須ではありませんが、赤字の部分は必須となります。utmで始まる部分がダミーパラメータになり、各ダミーパラメータの意味は下記になります。
utm_source=○○:参照元
utm_campaign=△△:キャンペーン
utm_medium=××:メディア
また、Googleが提供しているものでダミパラメータを簡単に作成できるツールも用意されているので、こちらを使うのも良いと思います。
https://ga-dev-tools.appspot.com/campaign-url-builder/
メールマガジン内の各リンクごとの数値も把握したい場合
メルマガ内に複数リンクを設定していて、どのリンクがクリックされているのかまで把握したい場合、&utm_campaign=△△に情報を記載することで取得は可能です。
リンクを上から数えて行く方法で、上からlink_01、link_02、link_03のようにしていくことでも可能ですし、リンクごとに分かりやすい任意の名前をつけることでも良いと思います。
設定後のGoogleアナリティクスの見方
問題なくダミーパラメータが設定できたかを確認する方法
Googleアナリティクスの左メニューの「集客 > すべてのトラフィック> 参照元/メディア」で設定した通りの流入が確認できれば無事設定できていることになります。
メールマガジンだけのデータに絞って、どのメルマガが効果が高いかを確認する方法
アドバンスという検索窓に「mail」と入力しボタンをクリックすると、mailに絞った検索結果を確認することができるので、どのメールマガジンからの流入が多かったのか、またコンバージョンにつながったメールマガジンはどれかといったことを調べることが可能になります。
まとめ
もし効果を計測していないようであれば、是非設定していてください。これはホームページを改修するわけではないので、ご担当者レベルで設定が可能となり費用もかかりません。費用をかけずに効果測定できて、その上ホームページの目標達成につながるようさらなるメルマガの改善ができるのであれば、やらない手はないですよね。
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