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Web制作会社の選び方| ホームページ制作の発注時における注意点を解説

既存のホームページを作成してからかなり時間が経ち、「そろそろホームページのリニューアルを考えようか」といった際に担当者を悩ませるのが、実際にホームページの制作をお願いする制作会社の選び方です。

過去に「どのようにWeb制作会社を選べばよいのか?」と聞かれることも何度か経験し、お客さまの立場からすると、大きな悩みとなっていることが伺いしれます。

これはホームページのリニューアルだけでなく、会社を設立しホームページを新規で作成する場合や、現在ホームページの運用をお願いしているWeb制作会社との関係を見直したいときなどにも当てはまりますが、この記事ではイメージしやすくリニューアルを例に話を進めてみたいと思います。

私たち自身も完全な答えを持っているわけではないですが、日々の仕事から感じる、現時点での私たちなりの考えを書いてみたいと思います。

Web制作会社を見積り金額のみで判断しない

当然ながらリニューアルなど費用がかかることには予算があると思います。そのため費用に関しては選考の大きなポイントになりますが、それでも見積り金額でけで判断すべきではないと思っています。

まず、なぜ金額だけで決めるべきではないのかをお伝えすると、実生活の例をあげるとイメージしやすいと思いますが、値段が安い商品の場合、その分商品の質が悪かったという経験はお持ちだと思いますこ。つまり、金額だけで判断すると安かろう悪かろうのパターンになる可能性が高まります。

実際に経験した事例としては、公的機関の新しいプロジェクトにおいて下記のようなことを経験しました。

以前から他の部署でお付き合いしていた関係で、新しいプロジェクトの新規ホームページ作成の入札に参加する機会をいただきました。この時は提案書の提出の後にプレゼンをする機会がなく、その時はあえなく失注となってしまいましたが、他の部署とのお付き合いは継続していたので、落選理由を聞くことが出来ました。

その理由は「見積り金額のみの判断だった」ということでした。現場の担当者の方は提案内容や打合わせ等のやりとりを通した会社や営業担当者との相性、そして見積り金額を総合的に判断したいという希望があったのですが、入札を取り仕切る事務局が最終的に権限を有していて、判断材料は一番低い見積り金額を出した会社ということだったのです。

これには驚きましたが、2カ月後くらいに改めて聞いてみると、受注した会社の制作・運用体制が提案書で示されたものと全く違い、制作が前に進まないだけでなく、イメージしていたホームページと全く違う方向へ進み始めてしまっており、現場の担当者の方が疲弊しているという話でした。

このような事例が全てだとは思いませんが、思っていたようなホームページに仕上がらない、またはレスポンスが非常に悪く意思疎通が出来ないなど、本来発注後は「より良いホームページにするためにはどうするか?」というところに力を注いでいくべきところを、余計な部分にばかりに力を使わざるを得ないという本末転倒のケースが出てくることを頭に入れなければなりません。

Web制作会社をデザインのみで判断しない

デザインは目に見える部分でありお客さまにとっても一番分かりやすいので、デザインの良し悪しを判断の基準にしてしまいがちですが、これも気をつけなければなりません。

先述の「見積り金額だけで判断しない」ということと重複する部分がありますが、成果を出すホームページは本来制作前のアクセス分析やキーワード分析などの分析を通したサイトの設計、必要なコンテンツの判断、そしてそれらを反映したデザイン、運用後の更新、そして集客方法などトータルで考えていく必要があります。

にも関わらずデザインだけの判断というのは、成果を出すホームページに必要な多くの要素の一部分だけしか見ずに発注先を決定してしまうことを意味しています。視点を変えると見栄えは良いが、成果を出すということに関しては何ら保証されていないことを自ら選択することだとも言えます。

デザインは好き嫌いの感覚的な要素もあり、特に気に入った場合は難しいのですが、そこはグッと我慢して他の要素も含めて最終的な判断することが重要であると思います。

また、事前の打ち合わせにおいて、自社のビジネス構造や課題、リニューアル後の目標などをWeb制作会社としっかり時間を取って共有出来ていない場合は、デザイン提出を求めるべきではないとすら考えています。

理由としては、先程も触れましたが、ホームページに求める成果を共有しないまま、ましてはビジネス構造などを理解しないままデザインをするということは、根拠をもとにしたデザイン案ではなく、あくまでも制作会社側の予測をもとにしたデザイン案になるからです。

そのような状況で実際に発注依頼した場合、Web制作会社側がビジネス構造や既存サイトの課題などを理解していく過程の中で、デザインが当初の案とは大きかけ離れてしまったということが起こりかねません。

そういったことを防ぐためにもデザイン提出を求める際には、何となく見てみたいという理由で依頼すべきではないと思っています。

「ではどうやってデザイン性を確認するのか?」と疑問が当然出てくると思いますが、そこはWeb制作会社自体のホームページや、実績ページに掲載されているそのWeb制作会社が実際に制作したホームページから判断すれば良いと思います。

当社のように設立が浅く実績があまりない場合は、代表やメインのメンバーが過去に携わった実績があるはずなので、それを見せてもらうことでクリア出来ると思います。

ではどうやって見極めれば良いかということをここからお伝えしたいと思います。おおまかには下記3点を中心に確認すると良いと思います。

Web制作会社からの企画案はビジネスの成果につながるものか

企画案で見るポイントは下記2点です。

  • リニューアルのコンセプト
  • 集客についての考え方

リニューアルのコンセプト

既存のホームページにおける自社の課題に対して、どのような策を仕掛けて、どう解決していくのかというリニューアルの骨子となる部分の提案内容を確認することです。

その際、もしわからないことがあれば理解できるまで確認する。実はこの工程が非常に重要だと思っています。ここでしっかり目線を合わせて丁寧に説明してくれるような会社か、もしくは面倒くさそうに雑に扱われるかを判断出来るからです。もし雑に扱われるような会社であれば、実際に発注してからも同じような対応な可能性が高くなり、そうなると決して良い関係が築けません。その結果、成果を出すホームページの作成は困難なものとなるでしょう。

逆にしっかり対応してくれる会社は、発注後に困難な場面に直面してもお客さまと一緒にどうしたらより良いホームページに出来るかということを考えているため、良好な関係を築けるだけでなく、求めているようなホームページを立ち上げられる可能性が高まります。

とは言っても、中には受注までは必死に対応し、受注してからは適当になってしまう会社もあるので、そこは注意深く見ていく必要があると思います。

集客についての考え方

次に立ち上げたホームページへの集客についての提案を確認することです。この提案がないということは、作っただけでハイ終わりという姿勢のため、集客については全く考えていない可能性があります。冷静に考えていただくとわかると思いますが、どんなに素晴らしいホームページを作っても、訪問するユーザがいなければ存在していないのと同じです。

ですので、その通りになるかどうかは別にして、しっかり集客についての意見を持っているかどうかが非常に重要になります。その集客の導線設計によってもホームページの構成も変わることがありますので、必ず確認するようにしてください。

公開後の更新など、運用に関してどのように考えているかWeb制作会社に聞いてみる

一度は聞いたことがあるとは思いますが、「ホームページは作ってからがスタート」というフレーズ。人によっては何度も聞いたフレーズでうんざりしているかもしれません。しかしながら、現実的にはこれは非常に正しいことを言っています。

制作前のサイト設計の段階において、集客やお問い合わせなどのコンバージョンへの導線を設計しますが、想定通りになるということは稀です。

実際には想定通りになる部分とそうでない部分が発生することがほとんです。それは公開して実際のユーザの動きを見てみないことにはわかりません。その想定とは違う部分の原因を探り、そして改善していくプロセスが非常に重要です。

つまり、作った後の運用が非常に重要になるということです。ここまで考えられて初めて成果を出すホームページ作りの土俵に乗ることが出来ます。ですので、公開までが全てという考えを捨て、公開後も重要なプロセスがあるということをしっかりと頭に入れ、Web制作会社から公開後の運用についての提案が含まれているかという視点を持つことが大切です。

もし提案内容になければ、こっちから聞くくらいの姿勢があって良いと思います。そのくらい運用後が重要と私たちは考えています。

Web制作会社との相性を重視する

相性は作った後も長く良い関係を築き、成果を出し続けるホームページとするためには大事なことだと思います。話が前後してしまいますが、問い合わせする前に実際に何度か電話(可能であればメールも)で接触を試みるのが良いと思います。

また、先程も触れましたが、問い合わせして打ち合わせを行った後も、意識的に接触をすることをおすすめします。ただし、相手の貴重な時間を使うことになるので、無駄な連絡は控えることは大前提として接触していただければと思います。

まとめ

上記のことを実行すれば、失敗の可能性を出来るだけ低くし、成果を生み出すホームページを作成する可能性がグッと上げることが出来るのではないでしょうか。このブログが少しでも皆さまの参考になれば幸いです。

「日々の仕事」ブログでは、ホームページ制作の現場において実際の出来事や気づきなどのお役立ち情報を発信していますので、ぜひ他の「日々の仕事」も合わせてご覧ください。
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