組織をつくる上で多様性と価値観を明確に分けて考える
これから組織を作っていこうと考えている中で、タイトルにある多様性と価値観について、自分なりの基準を明確にもっておかなければならないと以前から思っていたのですが、それをこの記事でアウトプットしてみようと思います。
当たり前ですが、自分と同じ人間はこの世に一人としていません。家族ですら考えていることは違うものです。だからこそ、考え方の違いは積極的に受け入れることが生きていく上では非常に重要だと考えています。その一方で、自分とは考え方が違う意見は一切受け入れなくても、生きていくことはできるでしょう。
ただ、考え方が違うからと言って受け入れないのは思考の幅が広がらないですし、柔軟性を失い思考が硬直化していくので気をつけたいことです。自分と違う考えだからといって、他人の意見を受け入れないような姿勢を持っていれば、新しい世界を見ること、新しいものの見方、考え方に触れることができません。つまり自分が知っている狭い世界だけで生きることになるので、私自身としては考え方の違いは積極的に受け入れる生き方をしたいと思っています。
ここで気をつけたいのは「狭い世界で生きていくなんて私には考えられない」と、そういう考え方を持った人を否定することです。「自分の考え以外は受け入れない」という、その考え方自体が多様性を否定していることになります。そんなことが起こり得るのが、この多様性を受け入れる難しさだったりすると考えています。
ただし、人生において大切にしたい価値観が異なるのであれば、無理に受け入れるのではなく、価値観が違う人とは距離を置く。これが今の私のプライベートにおける最適解となっています。
しかし、これが組織となると少し考え方を変える必要があると思っています。これから組織を作っていきたいと考えている中で、タイトルの多様性と価値観についてはしっかり自分自身の中で腹落ちさせておかなければならないと思っています。
今の時代、私がこんな記事を書かずとも、多様性が重要であることについては、世の中では多く語られています。多様性については、組織の中でも大切にされるべきものだとは思いますが、組織として共通の目標を目指す際には、多様性だけでは組織をまとめることは難しいだろうと考えています。
では何が必要かというと、価値観です。この価値観が揃っている必要があります。価値観が揃った上での多様性でなければバラバラになってしまうでしょう。もっと踏み込んだ言い方をすると、価値観を重視しないのであれば、多様性を振りかざして好き勝手やるスタッフが現れる土壌を自ら作り上げていると言っていいかもしれません。
プレイベートでは価値観が合わなければ距離をおけばよいだけですが、組織となるとそうは簡単にいきません。組織内に明らかに会社で大切にしている価値観に合わないスタッフが既にいるのであれば、相応の対応をしていく覚悟が必要ですし、もしそのまま目をつむっていれば、今度は会社に貢献してくれている重要なスタッフのモチベーションが下がったり、退職したりとさまざまな問題が発生することでしょう。
多様性の扱い方を間違えるとただの利己主義になります。だからこそ、組織においては多様性を尊重する前に、価値観を合わせていく必要があります。
そもそも会社が大切にする価値観が合わない人物が入ってくれば、組織としてまとまることができません。だからこそ、大切な価値観を言語化し、その価値観にあっていくスタッフを採用していく。つまり入ってから対処するのではなく、入社前に価値観が合う・合わないを最優先事項として採用することで、価値観が合わないスタッフが組織に混じらないようにすることが重要なのだと考えています。
そういう意味では、価値観が合わない人と距離を置くことと根本的には同じことになります。ただし、これはこれからの未来の話で、今の組織の中にもし価値観が合わないスタッフがいるのであれば、しっかりと向き合っていくしかないと考えています。
まだ、自社の正社員としての組織を築いている訳ではありませんが、外部パートナーさんとプロジェクトを進めることが多い当社にとっては、すでに組織と呼ぶに近いチームがあります。そこでも今回の記事の内容は当てはまりますので、私にとっての戒めの意味も込めて書いています。
今回のことも言うは易し行うは難しです。だからこそ、まずはリーダーである私自身が多様性と価値観についてしっかりと違いを認識し、考えを深め言行一致できるようこれからも学び続けたいと思います。
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