整理整頓も立派な情報発信
毎朝私は、自宅からオフィスがあるマンションまで歩いているのですが、その途中小さな会社の前を通ります。自宅兼事務所のような小さな会社さん。扱っているサービスは電気工事か排水管清掃を行っている会社さんだと思うのですが、正式な事業は分かりません。
かなりの確率で現場に向かうための準備をしている職人さんたちに会います。あった時はその日の現場で必要となる工具など準備して軽ワゴンにせっせと積んでいるのですが、先日ふと何気なく1台の軽ワゴンの運転席を見ました。
その時の率直な感想を書くと「汚すぎると」でした。同時に「もったいないな」「うちも気をつけなければいけないな」という気持ちを持ちました。
単に整理整頓をしましょうという表面的な話ではなく、これは情報発信という視点においても非常に大きな意味を持つと感じたので、今日は汚いことがどう情報発信と結びつくのか、またなぜ「もったいないな」「うちも気をつけなければいけないな」と思ったのかを私なりの視点で書いていこうと思います。
「汚い=仕事できない」という情報発信
例えばデスク周りが異常に汚くても、仕事が出来る人はいるとは思います 。しかし、少なくとも運転席を見た時の私は「仕事ちゃんとしてくれるのかな?」ということを感じてしまいました。
「何か良いアイディアを思いついた時は、世界で同じようなアイディアを考えている人は100人はいる」というフレーズを何度か聞いたことがあります。これに照らし合わせると、私が汚い運転席を見て「ちゃんと頼んだ仕事してくれるのかな?」と思ったということは、同じように感じる人は私以外にも多数いるということを意味しています。
このように考えると、自社サイトやブログ、TwitterやYouTubeなどのメディアだけが情報発信ではなく、車の中の整理整頓も立派な情報発信の一つの手段だと言えます。
全体的に上手く情報発信出来ていても、小さな綻びから崩れることがある
恐らく私が見た会社さんはブログやSNSなどで積極的に情報発信を行っている企業ではないと思います。私が通りかかる辺りの住所や工事関係の会社の検索しても出てこないので、自社サイトすらないかもしれません。
しかし、もし仮にこの会社が自社サイトをしっかり運用していて、サイト内のブログで積極的に情報を発信し、さらにはSNSまで活用している会社だとします。
ここで抑えておかなければならないことは、自社サイトやSNSの運用は完璧だったとしても、運転席の整理整頓という小さな事実が全てを台無しにしてしまう可能性があるという事実です。ここをしっかり認識しなければなりません。
その他にも作業着の着方、挨拶の仕方、髪や身だしなみ、立ち振舞い、道具の手入れなど挙げればきりがありません。このようなこと全てを徹底するということは簡単ではないですし、ましてや全てを会社側が把握しスタッフさんに徹底させる風土を作り上げるのは一朝一夕にできるものではありません。
今すぐに全てを徹底するのは無理だからといって、細かい部分から築き上げてきたものが崩れてしまうことを常に頭に入れておく必要性は変わることはありません。
出来るのか?ということを前提にしてしまうと思考が止まってしまうので、出来る・出来ないは別にして、まずは理解して出来ることからスタートすることが重要だと思います。
仕事の細部まで徹底しているからこそ、それが自然な情報発信となりブランドになれる
今回のブログはなにも一流のブランドになりましょうということを言いたいのではありません。
ただ、せっかく苦労して得た新規の仕事も、小さな綻びが原因で継続した受注や紹介へと繋がるチャンスをミスミス自ら逃してしまう可能性があるので、出来ることから一つずつ対応していきましょうということを伝えたかったのです。
一朝一夕には出来ないですが、細部にまでこだわりがある会社はお客さんからの信頼を得ますし、仕事の質も上がって行きますし、スタッフさんも成長していきます。
本当にお客さんが良いと思えば口コミで広がっていったり、お客さん自身がSNSやブログで紹介したりする可能性もあります。視点を変えれば、例え自社サイトのブログやSNSでは情報発信を行っていなくても、仕事への取り組み自体が立派な情報発信になっていると言えます。
また、そのように細部へのこだわりを継続するからこそ、会社がブランド化されていくのだと思いますし、良いことづくめなのではないでしょうか。
まとめ
たまたまある会社の前を通りかかって気付いたことですが、これはもちろん自社にも当てはまります。こうして発信している立場として、自社内でもしっかりとお客さんから信頼を得られるよう、また会社として成長できるようデジタル面での情報発信だけでなく、全ての面で質の高い情報発信を心がけていきたいと思います。
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